「水素」が20位、水素トラックの実用化へ向け今秋にも公道試験へ<注目テーマ>

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2022年1月4日 12時20分

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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が20位にランクしている。

「水素」はこれまでも投資テーマとして注目され続けてきたが、2022年もその状況に変わりはなさそうだ。1日付の読売新聞朝刊では、「いすゞ自動車とホンダが今秋、水素で走る燃料電池車(FCV)の大型トラックを公道で試験走行させることがわかった」と報じた。記事によれば、1回の水素充填で約600キロメートル走るトラックを開発し、高速道路などで性能を調べるという。両社では安全性を確認し、早ければ30年の実用化を目指すとされている。

最大の課題は燃料を充填する水素ステーションが少ないことであるが、運送業者などの大型トラックは同じルートを走るケースが多いため、高速道路のサービスエリアや国道沿いの道の駅のような場所に水素ステーションを設置すれば対応できると考えられる。大型トラックでのFCVの普及に伴って水素ステーションの整備が進むことにより、乗用車のFCV普及も徐々に進んでいくという見立てもできそうだ。

また、3日付の産経新聞朝刊では、東京都は「脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーを活用した発電所などの整備事業者を資金面で支援する官民連携の投資ファンドを来月にも創設する」と伝えた。水素ステーションなどの整備事業者を投資対象にするという。岸田首相も昨年、火力発電の燃料を、二酸化炭素を出さない「水素」に切り替える方針に言及しており、22年は水素ステーションの整備が大きく進む可能性がある。

注目銘柄としては、水素取り扱いの専門商社である岩谷産業<8088>、産業ガス取り扱いのエア・ウォーター<4088>、日本酸素ホールディングス<4091>、水素製造装置を手がける三菱化工機<6331>、更には東レ<3402>、山王<3441>、新日本理化<4406>、ENEOSホールディングス<5020>、那須電機鉄工<5922>、宮入バルブ製作所<6495>、川崎重工業<7012>などが挙げられる。

出所:MINKABU PRESS

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