話題株ピックアップ【夕刊】(1):野村マイクロ、岩谷産、東電HD

注目
2024年3月28日 15時12分

■野村マイクロ <6254>  5,290円  +610 円 (+13.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

野村マイクロ・サイエンス<6254>が急騰。きょうから受け渡しベースで新年度相場入りとなる。新NISA開始に伴う個人投資家の資金流入が引き続き期待されるなか、同社は4月1日付で1対4の株式分割を実施する。半導体工場向けの超純水装置の成長期待が高い同社の株式流動性が一段と高まることへの思惑が広がり、買いを誘ったようだ。4月1日付で1対10の株式分割を実施する三菱重工業<7011>や、1対3の株式分割を行う富士フイルムホールディングス<4901>なども堅調に推移している。

■岩谷産業 <8088>  8,143円  +238 円 (+3.0%)  本日終値

岩谷産業<8088>が大幅続伸し、上場来高値を更新した。日本経済新聞電子版が27日夜、「岩谷産業は2027年までに約500億円を投じ、川崎市と愛知県豊田市に液化水素の製造拠点を新設する」と報じた。中期的な事業成長を期待した買いが入ったようだ。報道によると、2拠点の新設により生産能力は約2倍に増えるという。また、岩谷産は28日、昨年12月に開示したコスモエネルギーホールディングス<5021>株式の追加取得に関し、その後の公正取引委員会の審査の結果、排除措置命令を行わないとの通知を受けたことから、3月27日に25万株の追加取得を実施し、コスモHDを持ち分法適用関連会社化したと発表している。

■東電HD <9501>  918.2円  +22.8 円 (+2.6%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が続伸。この日、柏崎刈羽原発7号機の原子炉に核燃料を装填するため、原子力規制委員会に同社が申請を行うと国内メディアが相次いで報じている。原発の再稼働による収益押し上げ効果への思惑をもとにした買いを集める形となったようだ。報道によると、原子力規制委員会の承認を得たうえで、4月15日から作業を始める方針。再稼働時期については未定としているという。

■松屋 <8237>  1,070円  +25 円 (+2.4%)  本日終値

松屋<8237>が大幅高。27日の取引終了後、24年2月期の期末配当予想を5円から7円50銭に増額修正すると発表した。中間配当2円50銭とあわせ、年間配当は10円(前の期2円50銭)となる。積極的な株主還元姿勢を評価した買いが入った。

■千代田インテグレ <6915>  2,771円  +57 円 (+2.1%)  本日終値

千代田インテグレ<6915>が高い。27日取引終了後に自社株買いを実施すると発表した。取得上限は50万株(自己株式を除く発行済み株数の4.7%)、または16億円。期間は3月28日から11月30日まで。これが好感された。

■ソースネクスト <4344>  243円  +1 円 (+0.4%)  本日終値

ソースネクスト<4344>が続伸。27日の取引終了後、子会社ポケトークが富士ソフト<9749>との間で、ソフトウェア開発や端末・ソフトウェアの販売展開で中長期的なパートナーシップを構築するため資本・業務提携すると発表。これが買い材料視された。両社が提供する製品・サービスの品質向上や国内外の新たな市場の開拓、文教市場に特化したオリジナル端末の共同開発などを行う。資本面では、富士ソフトがポケトーク社の10億円の第三者割当増資を引き受ける。増資後、ソースネクスが保有するポケトーク社の持ち分は80.5%となる。

■ライト工業 <1926>  2,012円  +7 円 (+0.4%)  本日終値

ライト工業<1926>が高い。27日の取引終了後、2月8日から実施している自社株買いの上限を110万株(自己株式を除く発行済み株数の2.26%)から365万株(同7.60%)に引き上げると発表。取得総額の上限も20億円から70億円に増額するほか、取得期限を5月31日から12月31日まで延長する。3月27日時点で取得済みの株式数は62万7400株。あわせて、5月31日付で376万株(発行済み株数の7.2%)の自社株を消却すると発表した。

■アイティメディア <2148>  1,784円  -200 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

アイティメディア<2148>、三ツ星ベルト<5192>、PHCホールディングス<6523>など3月期決算企業で際立って配当利回りの高い銘柄の下げが目立つ。きょうは3月期末の配当権利落ち日にあたり、前日まで高配当利回りが着目され駆け込みで配当権利取りの動きがみられた銘柄は、きょうは配当落ちに伴う下げ圧力が株価に反映されている。ITメディアは時価予想配当利回りが6.3%台、三星ベは同5.2%台、PHCHDは同5.7%台といずれも非常に高い水準にある。このほか、極東証券<8706>や丸三証券<8613>など証券株の一角も高配当利回り銘柄が多く、権利落ちに伴う影響を受けている。ただ、過去の例で深押しは買い場となっているケースも多く、きょうも銘柄によっては売り一巡後に押し目買いの動きが顕在化している。

■アイチコーポレーション <6345>  1,071円  -79 円 (-6.9%)  本日終値

アイチコーポレーション<6345>は大幅安。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の売上高予想は85億円減額し、525億円(前期比13.5%減)に修正。最終利益予想は14億円減額して46億円(同22.8%減)に見直した。最終利益は微増益の予想から一転、減益を見込む形となり、失望売りを促したようだ。トラックシャシーの認証が予想よりも大幅に遅れたことに伴い、シャシーの改修・登録業務において来期へのずれ込みが発生した。

■高砂香料工業 <4914>  3,430円  -240 円 (-6.5%)  本日終値

高砂香料工業<4914>が冴えない。同社は27日の取引終了後、2026年度までの3カ年の中期経営計画を発表した。同年度の売上高を2200億円(23年度見通しは2000億円)、営業利益率5%(同1%)に伸ばすことを目指す。配当性向は平均で30%以上を目標とする。ただ同社株は直近で上昇ピッチを強め、高値圏で推移していたこともあり、目先の利益を確定する目的の売りに押される展開となった。

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