話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、エムアップ、三井住友FG

注目
2024年5月17日 15時10分

■サンバイオ <4592>  461円  +31 円 (+7.2%)  本日終値

サンバイオ<4592>が大幅高。日本経済新聞電子版が16日、「政府は創薬ベンチャーが資金調達しやすい環境を整える」と報じた。今夏にも研究開発費の助成対象を広げ、企業は臨床試験に入る前の段階から支援を受けやすくなるという。決算発表シーズンが一巡し手掛かり材料に乏しい地合いのなか、この報道が刺激となって創薬ベンチャー株に対するテーマ株物色の動きが強まったようだ。メドレックス<4586>やステラファーマ<4888>、キャンバス<4575>なども上昇している。

■エムアップ <3661>  1,213円  +44 円 (+3.8%)  本日終値

エムアップホールディングス<3661>が続伸。16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表し、材料視されたようだ。上限を10万株(発行済み株数の0.27%)、または1億円としており、取得期間は5月17日から31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすること並びに株主還元の拡充、資本効率の向上を目的としている。

■岡三証券グループ <8609>  756円  +26 円 (+3.6%)  本日終値

岡三証券グループ<8609>が堅調推移。17日、子会社の岡三証券がUBSグループ<UBS>のUBSアセット・マネジメント(東京都千代田区)と連携したファンドラップサービスの導入について発表。これを材料視した買いが株価を支援したようだ。今年度の上期に予定するサービスの導入にあたり、UBSアセット・マネジメントが持つアセットアロケーションに関する助言や、ファンドセレクションなどでのノウハウを活用することで同社と合意した。UBSアセット・マネジメントからグループ外へのノウハウ提供は、国内では初という。

■岩谷産業 <8088>  9,114円  +311 円 (+3.5%)  本日終値

岩谷産業<8088>が後場に上げ幅を拡大した。この日、水素社会推進法が参院本会議で可決、成立したと国内メディアが相次いで報じた。水素と既存燃料の価格差を補助するもので、脱炭素化社会の構築につながるインフラの整備を後押しする。これを受け、水素関連銘柄に資金が流入しているようだ。酉島製作所<6363>や加地テック<6391>も上昇している。

■三井住友FG <8316>  9,723円  +323 円 (+3.4%)  本日終値

三井住友フィナンシャルグループ<8316>が朝安後に切り返し、2007年以来の高値圏で推移。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに加え、北洋銀行<8524>をはじめ地銀株の一角も頑強な動きをみせている。6月にも日銀が利上げに踏み切るとの見方が市場の一部で広がっており、国内金利の上昇による事業環境への好影響を見込んだ買いが銀行セクターに入っている。米ブルームバーグ通信が17日、元日銀調査統計局長で一橋大学国際・公共政策大学院教授の関根敏隆氏が、「日本の金融緩和度合いの大きさを踏まえれば、日銀が政策調整を進めることは自然であり、状況が許せば6月の金融政策決定会合での追加利上げもあり得るとの見解を示した」と伝えた。米国市場で長期債価格が下落(長期金利が上昇)したことも相まって、日本の長期金利には上昇圧力が掛かっている。一部で買い入れ減額観測があったこの日の日銀の定例の国債買い入れオペは、買い入れ額は前回から据え置かれたが、オペ通告後は目先の不透明感が後退したとの受け止めもあって、上げ幅を拡大する銀行株が散見される。

■IDOM <7599>  1,328円  +33 円 (+2.6%)  本日終値

IDOM<7599>が続伸。SMBC日興証券が16日、IDOMの目標株価を1100円から1700円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続する。円安の進行を背景とした輸出需要の増加で、中古車価格は高値が継続していると分析。小売台当たり粗利の前提を見直したほか、業界に対する株式市場のリスクセンチメントの変化も踏まえ、ディスカウント率を変更した。同証券はIDOMの26年2月期の営業利益予想をこれまでの186億円から207億円に引き上げた。

■平田機工 <6258>  7,310円  +160 円 (+2.2%)  本日終値

平田機工<6258>は堅調。16日の取引終了後、電気自動車(EV)向けバッテリー充放電関連設備案件を受注したと発表した。受注金額は約25億円。受注先は非開示。これが手掛かりとなった。

■ユー・エス・エス <4732>  1,296.5円  +22 円 (+1.7%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>がしっかり。SMBC日興証券は16日、USSの目標株価を1300円から1500円に増額修正した。投資評価は「2」を継続する。円安による輸出需要が中古車業界の追い風となるなかで、USSに関して業績の安定性と積極的な株主還元が注目されると指摘。4月からのインターネット経由の落札手数料による影響なども踏まえ、同証券はUSSの25年3月期の営業利益予想を481億円から525億円に引き上げた。

■GMO-FH <7177>  789円  +11 円 (+1.4%)  本日終値

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が続伸した。16日の取引終了後に、4月度の月次業績(速報)を開示した。営業収益は50億7600万円(前年同期比41.8%増)と大幅な増収となっており、ポジティブ視されたようだ。証券・FX事業と暗号資産事業の営業収益がともに増加した。

■コタ <4923>  1,458円  +19 円 (+1.3%)  本日終値

コタ<4923>が続伸。16日の取引終了後、自社株を対象とした株式公開買い付け(TOB)の実施を発表した。創業家の資産管理会社で大株主の英和商事から保有株式の一部について売却の意向があった。これに伴い、時価を下回る1株1277円で51万8300株を買い付ける予定。自社株TOBによりコタの資本効率が向上すると期待した買いが入ったようだ。買い付け期間は17日から6月13日までとする。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.