ログイン
2017年4月16日 9時30分
特集

【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 選別の鍵は「地政学リスク=円高」への抵抗力!

●日本株最大の変動要因はドル円

問題の4月15日が過ぎた。キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席の生誕105年を記念する催事に北朝鮮が核実験を行ったり、日本に向けてミサイルを打ち込むなど、攻撃を加えるのではないか。日経平均株価はこんな懸念から下落の一途、年初来安値の更新も続いた。

その間、理解し難い動きが見られたのは韓国市場。北朝鮮が日米に対して攻撃を加えるなら、韓国も無事ではいられないはずなのに、同国の株式市場は下がらないどころか、12日、13日の両日は小幅ながら上昇した(この原稿を書いている時点では14日の結果はまだ不明)。

北朝鮮問題に詳しい知人によると、「北朝鮮にとって隣国韓国は同胞。滅多なことでは攻撃しないが、日本には同胞が少ない。簡単に攻撃に踏み切れるからですよ」とのことだが、それにしても韓国市場が健在なのに、東京市場は下落が止まらなかった。

これは正直説明がつきにくく、今回の下落の真因は果たして北朝鮮リスクだったのかということになる。昔なら、「有事のドル高」だったのだが、いまは「有事のドル安」になっており、これが最大の要因と見るのが正しいだろう。

米国のシリア爆撃で世界はイラク戦争を想起したのは疑いない。そして、強く懸念されたのは米ロ関係の悪化である。シリア攻撃に対してロシアが不快感を示すたびにドルは売られた。これは両国関係のさらなる悪化がなんとか維持されている世界平和の均衡を崩す恐れがあると、市場が懸念した結果と見てよい。

このような見方から導き出されるのは、改めて強調するまでもなく、対ドルでの円の動向。これが相変わらず東京市場最大、かつ最重要の変動要因。こういうことになるため、今後もこれまで以上にドル円の推移を注意深くウォッチングする必要がある。

要するにドルが下がれば日本株も下げ、ドルが上がれば日本株も上がる。この単純原理が常に作用し続けることで、東京市場全体は今後も不安定な動きを続けてしまう恐れがある。

●時間かけても堅実な上昇を望むのなら

このような状況での投資は、中東・東アジアの地政学リスクが震源となるドル円相場と関係性の薄い銘柄に投資しておく。これを心がけたい。

そこで注目はまずはコシダカホールディングス <2157> だ。「カラオケ本舗まねきねこ」の運営で知られるが、新たに収益の柱に育っているのが女性専用フィットネスクラブ「カーブス」。これが今後も伸びると見てよく、株も魅力的だ。北朝鮮リスクとの関係はほとんどないと見てよい。

ジャガイモ不足により人気商品の製造中止を余儀なくされているカルビー <2229> や湖池屋 <2226> [JQ]もこの軟調局面で拾っておくのが良策になる。商品が売れなくて発売中止するのではない。昨年の台風の影響で材料が足りないというのだから、株価はやがて見直される確率が高い。それにポテトチップの需要動向も中東・東アジア、特に北朝鮮リスクとはこれまた無関係だ。

当然、少々の逆風は押し退けるパワーを持っている企業も有望度は高い。私の好きなTOKYO BASE <3415> もそんな銘柄の一つになる。多くのファッション系セレクトショップが海外ブランドの導入に必死になっているのに対し、この会社は国内ブランドに特化、しかも自社ブランドである「UNITED TOKYO」を世界ブランドに育てようと意気込んでいる。これは好感が持てる。株も当然期待が持てる。

時間をかけてもよいので、堅実に上昇する銘柄はないか。こんな希望に応えてくれるのが日本マクドナルドホールディングス <2702> [JQ]になる。この株、上昇確率は高いのだが、ともかく動きがスローで持ち続けるのが意外に困難だ。しかし、ゆっくりでも上がってくれるならOK。こんな投資がご希望なら願望が実現する確率は高い。

そして最後は、これまでにも取り上げたことがある半導体ウエハ需要が絶好調なSUMCO <3436> だ。

2017年4月14日 記

株探ニュース

北浜流一郎

ズバリ株先見!
▶︎著者ページ一覧

関連記事・情報

  1. 【杉村富生の短期相場観測】 ─肝要なのは現状を正しく認識すること! (04/16)
  2. 10万円以下で買える、5期連続最高益「お宝候補」23社選出 <割安株特集> (04/15)
  3. 円高リスク少ない内需株、【青天井】押し目候補リスト 〔第1弾〕 <成長株特集> (04/13)
  4. 今週の「妙味株」一本釣り! ─ グンゼ (04/16)
  5. 今週の【話題株ダイジェスト】 サイステップ、メドレックス、ぷらっとホーム (4月10日~14日)
  6. 【今週読まれた記事】売られ過ぎ銘柄増加中―割安、あまりにも割安な (04/15)
  7. 国策「働き方改革」がIT業界ビッグウェーブを生み出すワケ <株探トップ特集> (04/15)
  8. ★本日の【サプライズ決算】 速報 (4月14日)
  9. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「陰転で需給悪化」 (04/15)
  10. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:朝鮮半島問題、米金融決算、米利上げ観測後退 (04/15)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (5月21日発表分) 注目
  2. 2
    すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 御発注さんの場合-第1回 特集
  3. 3
    【REIT高配当利回り】ランキング (5月17日現在) 特集
  4. 4
    話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソフトバンクG、スズキ、愛三工 注目
  5. 5
    明日の株式相場見通し=全般は買い意欲盛り上がらず、一部内需株に物色の矛先 市況
人気ニュースベスト30を見る
ゲストさん プレミアム会員登録
ログイン PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.