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2017年5月20日 20時00分
特集

上昇相場は終わらない、株価躍進候補“最強セレクション10銘柄” <株探トップ特集>

―キーワードは業績様変わり、厳選「18年3月期大幅増益」の人気株―

「セル・イン・メイ」の相場格言も何のその、5月ゴールデンウイーク明けに日経平均株価はボックス上限を上放れ、16日には1万9998円と2万円までわずか2円と急接近、市場関係者の誰もが、心理的な大きなフシ目である2万円大台替えからの強調展開を頭に思い描き始めていた。しかし好事魔多しというべきか、その矢先に全体相場は突風に見舞われることになる。トランプ米大統領の「ロシアゲート」疑惑を受けて米国株市場が急落。昨年来、トランプ相場の恩恵を享受してきた東京市場も前日(18日)はその煽りを受ける格好で大幅安を余儀なくされた。

しかし、“トランプショック慣れ”している東京市場は、足腰も思いのほか頑強になっている。市場関係者は総じて冷静で、波乱は限定的なものにとどまるとの見方が強い。その確固たる根拠となっているのが、日米ともに好調な企業業績だ。政治的混迷も含めた地政学リスクは、投資意欲を減退させる大きな要因となるが、基本的にはマクロ・ミクロ両面でファンダメンタルズがしっかりしていれば、株式市場には結局、上昇気流が戻ってくる。

国内では企業の決算発表がほぼ出揃った。17年3月期決算は全体で市場コンセンサスを上振れたほか、18年3月期の業績見通しについても増益を見込む企業が多い。加えて各社の想定為替レートは概ね1ドル=105~110円でとどまっており、実勢比較との円安メリットが増額修正余地に反映される可能性が意識されている。個別株物色においても改めて好業績銘柄を絞り込む動きが想定されるが、その際に実需買いを誘導するインパクトの大きさでは“業績変化率の高い銘柄”に勝るものはない。今回は18年3月期の営業増益率予想で上位に位置するとともに、投資家からの人気度も高い株高有望な10銘柄を絞り込んだ。

●高齢化社会でツクイ、アイティフォーも底値買い好機

高齢化社会が急速に進むなか、介護需要、特に在宅介護の市場は拡大の一途となる。その時流を捉え業績を伸ばすツクイ <2398> の上値余地は大きい。株価は600円台前半での底値鍛錬を経て浮上の兆しをみせている。また、同じくチャート面で底値買い妙味があるのがアイティフォー <4743> だ。独立系ソフト開発会社でネットワーク構築などに高実績。前期は業績下振れを嫌気して売られたものの500円台後半は底値圏に到達した感触。今期は金融向けや地方自治体向け案件拡大でV字回復が見込める。

●高周波、冶金工、ユニデン、芦森工は低位株の魅力満載

業績が高変化する低位株というのは、個人投資家にとって魅惑の物色対象といってよい。その観点で以下に挙げる4銘柄は要注目となろう。

芦森工業 <3526> は既に急動意しているものの、株価200円以下で値ごろ感十分。消防ホースの大手だが、今期は防災向け大口径ホースが収益回復を先導、前期の円高によるデメリットからも解放され6割近い増益を見込む。PER、PBRともに割安感が強い。

また、日本高周波鋼業 <5476> の株価はさらに安く、時価は80円近辺に位置する超低位株だ。100円復帰で20%以上の上昇パフォーマンスとなるだけに個人投資家の食指を動かす。神戸製鋼グループでベアリング用鋼や鋳鉄を手掛ける。今期営業利益は前期比5割増見込み、有配企業(前期実績1.5円)ながらPBR0.5倍台は割安感がある。また、同じ鉄鋼セクターの日本冶金工業 <5480> も折に触れ人気化する低位株の代表格。高周波と比較すれば時価は200円台前半と高い水準にあるものの、同社株の場合、10年前の2007年に1713円の高値をつけた実績があり、天井の高さはポイントだ。ニッケル相場の底入れで今期は製品価格上昇が収益を牽引する見通し。

ユニデンホールディングス <6815> は、決算発表を受けて5月中旬にマドを開けて買われたが、依然として時価は200円を若干上回った水準で値ごろ感が強い。米国での車載モニターの需要拡大やドライブレコーダーなどが寄与し、今期営業利益は前期比倍増となる予想。PBRは0.4倍台で会社解散価値の半値以下であり、水準訂正余地は大きそうだ。

●液晶・有機EL関連ならワイエイシイ、ヘリオステクノ

ディスプレーとして急速に頭角を現す有機EL、そして依然としてディスプレー市場で圧倒的な存在感をみせる液晶。関連装置を手掛ける企業群は、その中期成長力の高さが株式市場でも注目されている。

そのなかでも今期営業利益が急拡大する銘柄として異彩を放つのがワイエイシイホールディングス <6298> だ。スマートフォン向けにディスプレー製造装置需要を取り込み、今期も大幅増収増益基調を継続する見込みで、営業利益はほぼ倍増近い伸びが予想されている。また、ヘリオス テクノ ホールディング <6927> も中国メーカーの高水準の設備投資需要に支えられている。豊富な受注残を抱えており、技術者派遣分野にもM&Aを駆使して参入を図っている。両銘柄とも株価の値動きは大きく、非常に魅力的だ。

●CMK、日ケミコンなど電子部品関連にもビッグチャンス

電装化が進展する自動車向けや高機能化が進むスマートフォン向けなどに電子部品点数は飛躍的に増大している。関連メーカーに吹く追い風は強い。日本ケミコン <6997> はアルミ電解コンデンサー大手であり商品競争力の高さが光る。自動車向けで好調な収益環境を確保しており、今期は6割を超える増益を計画、株価は13週移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動が鮮明だ。

また、自動車やIT業界向け中心にプリント配線基板トップメーカーとして需要を取り込み、業績飛躍期にあるのが日本CMK <6958> だ。安全システム関連の普及加速を背景に車載用が今期も収益を押し上げる見通しで、株価も一段と見直しが進もう。

◆業績変貌・最強セレクション10銘柄◆

今期営業益

銘柄 <コード>      伸び率  株価

ツクイ <2398>      35.4%   662

芦森工 <3526>      58.9%   192

アイティフォー <4743>  33.9%   577

高周波 <5476>      49.0%   79

冶金工 <5480>      31.0%   236

ワイエイシイ <6298>   93.1%  1502

ユニデンHD <6815>   2.1倍   210

ヘリオスTH <6927>   29.9%   809

日本CMK <6958>    50.8%   807

日ケミコン <6997>    64.8%   362

※株価は19日終値(単位:円)

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