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2017年7月29日 19時30分
特集

東京市場を駆け抜ける2部&JQ発「急騰秒読み10銘柄」 <株探トップ特集>

―最強ダークホースから超絶割安株まで精鋭銘柄リストアップ―

東京株式市場は米国市場と為替市場を横にらみに、主体性の乏しいボックス往来相場が続いている。日経平均株価はここ約2ヵ月間にわたり2万円大台をはさんで上下500円幅の狭いゾーンで浮沈を繰り返している。企業の4-6月期決算発表が本格化するなか、個別には一喜一憂しても、全体観としてガイダンスリスクに乏しいとの見方が支配的だ。であれば、ここでの保ち合い相場は仕込み好機となる可能性が高い。

●個人中心の短期資金ニーズに応える10銘柄

ただし、相場には“建前と本音”というものが常に存在する。足もと米国株市場ではFRBのバランスシート縮小(資産圧縮)の動きを前に神経質な展開にあり、この行方を見守りながら、東京市場でも当面は短期回転売買を前提とする売買戦略を続けるのが、投資家のニーズと合致する選択肢といえるだろう。

中小型株物色人気は東証2部やジャスダック市場などの上値指向の強さにも反映されているが、資金の回転が早まれば必然的に値動きの大きいものを探そうという動きが高まってくるのは自明の理だ。つまり急騰力の高い銘柄に個人投資家を中心とした短期資金が向かうことになる。

では、具体的に何を買えばよいか。そのシンプルにして非常にハードルの高いニーズに対応すべく、抽出したのが別掲の10銘柄だ。テーマ性や過去の値動き、ファンダメンタルズなども含めて総合的に解析し、有力とみられる「急騰候補」を絞り込んだ。

●建設株に流れ、最強ダークホースは佐藤渡辺

佐藤渡辺 <1807> [JQ]は独立系の道路工事の老舗で、ポーラスコンクリート舗装や超高圧ウォータージェットシステムなど特殊工法で強みを持っている。東京五輪に向けたインフラ整備需要が本格化しているほか、都市再開発の動きが追い風となり収益環境は良好。小池都知事が積極的な姿勢をみせる電線地中化でも商機が巡りそうだ。

また、足もとの政治的な環境の変化も見逃せない。市場では「ここにきてにわかに支持率を低下させている安倍政権だが、経済政策に再注力することが政権浮揚の条件となる。株式市場でも建設・道路業界に再び視線が向く可能性が出ている」(市場関係者)という指摘もある。そのなか、佐藤渡辺はPER5倍、PBR0.5倍台と割安感が際立っている。新値圏を走ってはいるが、過熱感は全くない。 建設株としては小型で人気化すれば値運びも速そうだ。

この建設株優位の流れが形成されるなか、当然ながら資材関連の企業にも商機が膨らむ。建設用資機材を製造・販売し、PC定着工法である「SEEE工法」の施工で実績を持つエスイー <3423> [JQ]も要注目となりそうだ。今期は首都圏再開発に絡み受注残も豊富で2ケタ増収増益が視野に入っている。3.5%前後の高配当利回りも魅力となる。

さらに、ショベル類の大手である浅香工業 <5962> [東証2]も見逃せない。同社は雪かき用ショベルの連想からウインターストック的な位置づけで見られやすいが、土工用ショベルで約5割のシェアを有し、当然ながら公共事業拡大に伴う需要は大きなものがある。株価的にも5月31日、6月1日の2日間で7割高(ザラ場高値比較ベース)した上昇パフォーマンスは記憶に新しく、時価近辺は待ち伏せ買いのチャンスだろう。

●ハイテク系で狙い目のテクノ・セブン、フジプレアム

低位の材料株でもハイテク系の銘柄は、人気を集めやすく、きっかけひとつで大きく株価の居どころを変えるケースもよく見られる。

テクノ・セブン <6852> [JQ]はその有力候補だ。同社はシステム開発支援などを手掛け、3Dプリンター関連として株高素地がある。3Dプリンターは業務用開発に尽力中で今後の進展に期待がかかる。6月中旬に急動意し310円の高値に買われた後、調整しているものの、思惑先行の短期回転売買による上ヒゲ形成でシコリ玉は乏しいと判断される。TCSホールディングスが筆頭株主で、同グループの明治機械 <6334> [東証2]が今年に入り株価を大化けさせた経緯があるだけに改めて注目される場面がありそうだ。

同じくコード番号6000番台では、休火山状態にあるシライ電子工業 <6658> [JQ]も目が離せない。プリント配線板メーカーで高度なクオリティーを伴う多品種少量生産を強みとしている。同社の人気化素地は、「ニンテンドースイッチ」の大ヒットにより飛ぶ鳥を落とす勢いで収益を伸ばす任天堂 <7974> の資本が入っていることだ。電子部品サプライヤーとして収益面での変貌期待は大きい。6月21日に激しく動意したものの、その後沈静化、320~330円近辺でもみ合いを続けている時価近辺は再度、機が熟している感触。

さらにハイテク系で市場の視線を集めそうな銘柄がある。昨年11月下旬に2日連続ストップ高を交え株価を3日間で倍化させた実績を持つフジプレアム <4237> [JQ]だ。その後は調整しているが、時価は13週移動平均線を足場に再騰タイミング待ちの状況にある。同社はディスプレー関連に強みを持つ光学フィルターの大手で、電装化が進展する車載向けの需要を捉えるほか、LED関連分野で成長シナリオが膨らんでいる。電子部品商社のサンワテクノス <8137> と提携し、ロボット市場開拓にも本腰を入れるなど、買い手掛かり材料は多い。

●上昇一服狙い目の篠崎屋、地味に上がり続けるルツボ

一方、待ち伏せ的な買いではなく、既に値動きが出ている銘柄で上昇一服局面につくのも有力な投資作戦だ。

その代表的な銘柄は、売り買いを交錯させ動兆しきりの篠崎屋 <2926> [東証2]だ。160円近辺で強弱感を対立させているが、200円未満の株価は依然として値ごろ感があり、需給相場に発展するかどうかここは見どころだ。豆腐や豆乳で“茂蔵ブランド”は根強い人気を博しており、新規出店攻勢を再開し業容拡大路線に復帰することから、株価はこれをポジティブに捉える可能性がある。

トナーカートリッジの再生品を販売するケイティケイ <3035> [JQ]も静かに株価を立ち上げている。今8月期は新会社への事業継承に伴う業容縮小の影響がでるほか、価格競争にもさらされるがこれは織り込み済み、一方で原価低減効果も発現する。第3四半期(16年9月-17年5月)時点で営業利益は2億4000万円強と通期計画を6割以上も超過している。来期は官公庁など再生品の拡販効果により増収増益基調に切り返す公算が大きい。

また、特殊耐火物の大手の日本坩堝 <5355> [東証2]も13週移動平均線を足場にジリジリと水準を切り上げており注目。低PER・PBRと株価指標面で割安であり、なおかつROEが7.6%台と意外に高いのが特徴。自動車部品向け鋳造用坩堝が伸びている。エンジニアリング部門では溶解炉のメンテナンス工事と新設工事が好調だ。

最後に、インタートレード <3747> [東証2]を穴株対象として押さえておきたい。全体相場は日経平均2万円台を挟み方向感の定まらない展開が依然として続くが、そろそろ上下どちらかに放れそうな気配が漂う。仮に、日経平均が2万円台固めから上値を指向する展開となれば、証券ディーリングシステムを手掛ける同社にとっては追い風。今の320円近辺のもみ合いは、仕込み場としては申しぶんない水準だ。

◆恐るべき材料株相場 2部&JQ「ここからの急騰候補」10銘柄◆

銘柄 <コード>      市場  株価  急騰力    総合評価

佐藤渡辺 <1807>     JQ   481  ☆☆☆☆☆☆  A

篠崎屋 <2926>      東2   162  ☆☆☆☆☆   B

ケイティケイ <3035>   JQ   377  ☆☆☆☆    C

エスイー <3423>     JQ   517  ☆☆☆     B

インタートレ <3747>   東2   329  ☆☆☆☆    C

フジプレアム <4237>   JQ   308  ☆☆☆☆☆☆  A

ルツボ <5355>      東2   207  ☆☆☆     B

浅香工業 <5962>     東2   183  ☆☆☆☆☆   B

シライ電子 <6658>    JQ   337  ☆☆☆☆☆   A

テクノ・セブン <6852>  JQ   208  ☆☆☆☆☆☆  A

※株価は28日終値 単位:円 評価はAが最上位

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