話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファナック、安川電、ファストリ

注目
2018年1月16日 15時23分

■DACHD <6534>  2,423円  +139 円 (+6.1%)  本日終値

D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>が大幅反発し、上場来高値を更新した。大和証券が15日付で、投資判断を新規に「1(買い)」、目標株価2900円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入った。同証券では、同社が得意とする動画広告市場が急激に立ち上がっていることに注目。同社の動画広告売上高はナショナルクライアントを中心に拡大しており、22年3月期には17年3月期比3.3倍の480億円に拡大すると予想している。また、成長性は鈍化しているものの、付加価値の高い運用型広告が引き続き業績を牽引しており、22年3月期の運用型広告の売上高は17年3月期比58.0%増の1817億円を予想していることや、結果として、付加価値の高い仕事が増加しており、22年3月期のオペレーティングマージンは17年3月期よりも9.8ポイント改善の36.0%を予想していることなどを評価している。

■ケイアイスター不動産 <3465>  3,200円  +175 円 (+5.8%)  本日終値

ケイアイスター不動産 <3465> が大幅反発。15日、中国の北京有路前行科技発展有限公司(有路)と不動産事業で業務提携すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。有路は海外不動産情報サイト「uoolu.com」を運営しており、20万人以上の会員を持っている。今回の業務提携により、「uoolu.com」への物件の掲載や有路主催の販売イベントでの同社物件の紹介、販売活動を行う予定としている。中国系企業や個人による海外不動産投資需要を取り込み、業績拡大につなげる狙いだ。

■ファナック <6954>  33,450円  +1,530 円 (+4.8%)  本日終値

ファナック<6954>が大幅高、年初から8連騰で連日の上場来高値更新となった。世界景気の拡大を背景に設備投資関連セクターへのフォローの風は強く、NC装置で世界の約半分のシェアを握り、産業用ロボットでもグローバルな実力を持つ同社株には海外投資家とみられる実需買いが継続している。中国を中心とする省人化投資需要をとらえFA分野が収益に貢献し、18年3月期は営業利益段階で前期比37%増の2091億円を見込む。時価総額は6兆7000億円台まで拡大、6兆9000億円台のソニー<6758>に肉薄している。

■安川電機 <6506>  5,930円  +270 円 (+4.8%)  本日終値

安川電機<6506>が4連騰で連日の上場来高値。電機や機械など設備投資セクターへの買いが目立っており、メカトロ製品トップメーカーの同社株もその流れに乗っている。設備投資拡大の流れはグローバルに広がっているが、特に人件費上昇で省人化投資が急がれる中国向けに需要が高水準。同社が主力とするACサーボモーターや産業ロボットなども中国での受注が拡大、これを背景に18年2月期業績は2度にわたる上方修正を行っている。営業利益は期初段階で370億円を計画していたが、昨年7月に455億円に増額、10月には540億円に予想を再度増額した。株主還元にも前向きに取り組み、今期の年間配当は前期比20円増配の40円を計画している。

■デジタルガレージ <4819>  3,290円  +145 円 (+4.6%)  本日終値

デジタルガレージ<4819>が続伸。15日の取引終了後、全日空商事(東京都港区)と協業し、国内企業や地方自治体が行うインバウンドマーケティングの支援に取り組むと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の協業により。両社はANAグループの顧客接点を活用した訪日外国人向けのプロモーションパッケージを開発し、今月から提供を開始する。ANAグループが保有する顧客接点に加えて、日本に高い関心を持つフォロワーを抱えた中国人インフルエンサーや中国最大のSNS、消費者レビューサイトを活用することで、訪日中国人への的確な情報のリーチを可能にするという。また、第2弾以降は夏季休暇などの訪日外国人が増加するタイミングを狙い、ターゲット国にあわせたプロモーションパッケージを展開予定としている。また、Dガレージでは同日、子会社で決済事業を手掛けるベリトランスが、米グーグルが提供する「Google Pay API」を導入し、総合決済ソリューション「VeriTrans4G(ベリトランスフォージー)」の決済メニューとして、1月中旬よりECやモバイルアプリケーションなどのオンラインサービス事業者に提供を開始すると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■トヨタ紡織 <3116>  2,501円  +104 円 (+4.3%)  本日終値

トヨタ紡織<3116>は4日ぶりに反発。東海東京調査センターが15日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を2360円から3040円へ引き上げられたことが好材料視されたようだ。同センターでは、18年3月期のガイダンスが営業減益とされたことなどの悪材料は株価に織り込まれたと判断。19年3月期以降に、「RAV4」や「カムリ」(北米以外)、「カローラ」など人気のSUVをはじめとする受注モデルの立ち上げが増加し、収益回復の牽引役となると見込んでおり、トヨタ車向けに開発した共通シート骨格の採用拡大につれ投資回収が進むと予想している。

■博報堂DY <2433>  1,630円  +64 円 (+4.1%)  本日終値

博報堂DYホールディングス<2433>が上値指向を強めている。広告業界2位の大手で国内景気回復の恩恵や海外ではアジアでのM&A戦略が奏功している。同社の12月度の月次売上高は前年同月比11.2%増の741億4300万円と好調だった。これを手掛かり材料とする買いが株価を押し上げた。

■村田製作所 <6981>  15,990円  +620 円 (+4.0%)  本日終値

村田製作所<6981>が6日ぶり急反発。直近、株価調整前の9日の高値1万5900円を一気に上回ってきた。きょうは取引時間中に円高が一服したともあって、主力輸出株に海外投資家とみられる大口の買いが入っており、同社もその流れに乗っている。セラミックコンデンサーをはじめ電子部品の商品競争力は世界屈指で、米アップルの有力サプライヤーとしても知られている。米国市場ではアップル株がここ株価水準を切り上げており、前週末12日に上場来高値を更新している。これを受け株価出遅れ感が目立つ村田製にも海外投資家とみられる投資マネーが流入。16日の日本経済新聞が19年3月期の同社の売上高営業利益率が15%と3年ぶりに上昇すると報じたことも株価にポジティブに働いた。

■ファーストリテイリング <9983>  50,940円  +1,400 円 (+2.8%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が大幅高、連日で昨年来高値を更新した。市場では「同社株だけでなく日経平均寄与度の高い値がさ株は先物にリンクさせたインデックス的な買いが入っており、派手な上げ足をみせている。ただし、1時30分現在の東証1部の値上がり銘柄数927に対し、値下がり銘柄数は1021。上昇している銘柄よりも下落している銘柄の方が多い。日経平均の上昇は全体の地合いとはカイ離している」(大手ネット証券アナリスト)と指摘されている。

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