話題株ピックアップ【夕刊】(1):東海カ、リミックス、Vテク
■東海カーボン <5301> 1,752円 +250 円 (+16.6%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
13日、東海カーボン <5301> が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比7.8倍の132億円に伸びて着地。続く18年12月期は前期比3.3倍の440億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は黒鉛電極の需給逼迫による市況上昇に加え、独SGL社から買収した米社の通期寄与などが収益を押し上げる。併せて、業績好調による普通配当8円と創立100周年記念配当4円を上積みする形で、今期の年間配当は前期比12円増の24円に大幅増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。
■リミックスポイント <3825> 875円 +84 円 (+10.6%) 本日終値
13日、リミックスポイント <3825> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→31.3億円に4.2倍上方修正。増益率が125倍→523倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。仮想通貨交換事業者の登録を受けた子会社ビットポイントジャパンが運営するビットコイン取引所で、口座開設数や取引量が想定より増加し、手数料収入が伸びることが寄与。
■日本製鋼所 <5631> 3,290円 +313 円 (+10.5%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率4位
日本製鋼所 <5631> が寄り付き直後に一時ストップ高まで買われた。13日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比62.2%増の176億円に拡大したことが買い材料視された。樹脂製造・加工機械や成形機の販売が好調だった産業機械事業が収益を牽引した。減損損失を主因とした固定費の減少などで素形材・エネルギー事業の営業赤字が大幅に縮小したことも増益の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の180億円→200億円に11.1%上方修正。増益率が48.6%増→65.1%増に拡大する見通しとなった。併せて、創立110周年記念配当2.5円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の35円→37.5円に増額修正したことも支援材料となった。
■タムロン <7740> 2,458円 +231 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
タムロン <7740> が続急騰。13日に発表した17年12月期の連結経常利益は前の期比43.6%増の41億円に拡大して着地。続く18年12月期も前期比17.1%増の48億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れは原価低減や販管費の抑制に加え、想定以上の円安進行で採算が改善したことが要因。今期は利益率の高い自社ブランド交換レンズの好調継続や、ドローン用レンズの売上規模拡大などで連続2ケタ増益を計画する。
■オイシックスドット大地 <3182> 3,880円 +355 円 (+10.1%) 本日終値
13日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・10-12月期も30%増益」が好感された。
オイシックスドット大地 <3182> [東証M] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比12.5%増の7.2億円に伸びた。
■アトラエ <6194> 11,330円 +1,030 円 (+10.0%) 本日終値
13日、アトラエ <6194> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比49.5%増の1.4億円で着地したことも支援材料。
■ブイ・テクノロジー <7717> 21,350円 +1,840 円 (+9.4%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
13日、ブイ・テクノロジー <7717> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の98億円→119億円に21.4%上方修正。増益率が81.3%増→2.2倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。一部装置の納品が来期へ後ずれし、売上は計画を下回るものの、原価削減の進展などが利益を押し上げる。併せて、業績好調による普通配当40円と創業20周年記念配当30円を上積みする形で、今期の年間配当を従来計画の200円→270円(前期は115円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。
■ワールドHD <2429> 3,525円 +300 円 (+9.3%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
13日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は1%増益、前期配当を19.5円増額・今期は0.1円増配へ」が好感された。
ワールドホールディングス <2429> が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比4.1%減の70億円になったが、従来予想の59.3億円を上回って着地。18年12月期は前期比1.1%増の70.8億円に伸びる見通しとなった。9期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を63.2円→82.7円(前の期は75.3円)に増額し、今期も前期比0.1円増の82.8円に増配する方針とした。
■ジーエヌアイグループ <2160> 652円 +45 円 (+7.4%) 本日終値
13日に決算を発表。「今期税引き前は4.8倍増で2期連続最高益更新へ」が好感された。
ジーエヌアイグループ <2160> [東証M] が2月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年12月期の連結税引き前損益は1.3億円の黒字(前の期は3.8億円の赤字)に浮上し、18年12月期の同利益は前期比4.8倍の6.5億円に急拡大を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
■堀場製作所 <6856> 7,160円 +480 円 (+7.2%) 本日終値
堀場製作所<6856>が大幅続伸。13日の取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想で、売上高2100億円(前期比7.5%増)、営業利益290億円(同8.1%増)、純利益190億円(同16.7%増)と増収増益で連続営業最高益更新を見込んでいることが好感された。半導体需要の盛り上がりを背景に、半導体システム機器が引き続き高水準で推移するとみているほか、排ガス規制強化の流れを受けたエンジン排ガス測定装置の需要堅調や、次世代自動車開発向けECT(自動車開発全般に関するエンジニアリング・試験)なども堅調に推移する見通し。また、医用システム機器の新製品投入効果も期待できるという。さらに、英子会社関連の減損損失を計上した前期に比べて特別損益も改善する見込みで、年間配当は120円と前期比4円増を予定している。なお、17年12月期決算は、売上高1953億9900万円(前の期比14.9%増)、営業利益268億3400万円(同45.1%増)、純利益162億8100万円(同25.6%増)で、年間配当は前の期比31円増の116円だった。
株探ニュース