16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは19ドル高、ロシアの選挙干渉問題が上値抑える

市況
2018年2月19日 8時03分

■NY株式:NYダウは19ドル高、ロシアの選挙干渉問題が上値抑える

16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は19.01ドル高の25219.38、ナスダックは16.96ポイント安の7239.47で取引を終了した。朝方はアジア・欧州株がほぼ全面高となるも、1月輸入物価指数が予想を上振れたほか、連休を控えて利益確定の動きが広がり、もみ合う展開となった。2月ミシガン大学消費者マインド指数が予想外の大幅上昇となり、緩やかに上昇したものの、複数のロシア人及び企業が大統領選挙期間中にトランプ陣営への支援を目的とした選挙干渉の疑いで刑事訴追され、政権運営への先行き懸念から上げ幅を縮小した。セクター別では、食品・生活必需品小売や公益事業が上昇する一方で自動車・自動車部品や耐久消費財・アパレルが下落した。

トランプ政権が鉄鋼とアルミの輸入を制限するため、広範囲にわたる関税と輸入割当制の導入を検討していることが明らかとなり、鉄鋼大手のUSスチール(X)やAKスチール(AKS)が大幅上昇。農業機械のディア(DE)は物流や供給網の遅れや障害が2-4月期に緩和されるとの見通しを示し、堅調推移。飲料メーカーのコカコーラ(KO)は決算内容が好感され、買われた。一方で、食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は決算内容が予想を下振れ、下落した。2月19日(月)はプレジデンツ・デーの祝日で米国株式相場は休場となる。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:リスク選好のドル買い・円売りが強まる

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円92銭まで下落後、106円40銭まで反発し106円27銭で引けた。2016年の大統領選挙を干渉したとの疑いでモラー特別検察官がロシア人13人、3企業を訴追したとの報道で、ロシア疑惑が再燃するとリスク回避の円買いがいったん再燃。しかし、トランプ政権への影響が限定的な内容であることがわかると、株式相場が改善。連れて、リスク選好のドル買い・円売りが強まった。ユーロ・ドルは、1.2474ドルから1.2394ドルまで下落し1.2410ドルて引けた。週末で利食いのユーロ売り・ドル買いも目だった。ユーロ・円は、132円55銭から131円81銭まで下落。ポンド・ドルは、1.4073ドルへ上昇後、1.3997ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9236フランから0.9288フランへ上昇した。

■NY原油:続伸で61.55ドル、良好な経済指標を好感した買いが入る

16日のNY原油先物4月限は続伸(NYMEX原油4月限終値:61.55 ↑0.38)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.38ドルの61.55ドルで取引を終えた。一時61.87ドルまで買われた。需給の緩みを意識した売り興味は低下しており、原油先物は底堅い動きを見せた。米住宅着工件数の増加やミシガン大学消費者信頼感指数の改善は買い材料となった。ただ、主要通貨に対するドル安が一服したことで原油先物の上げ幅はやや縮小した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.97ドル -0.24ドル(-0.75%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.14ドル -0.26ドル(-0.47%)

ゴールドマン・サックス(GS)267.62ドル -0.06ドル(-0.02%)

インテル(INTC)      45.56ドル -0.36ドル(-0.78%)

アップル(AAPL)      172.43ドル -0.56ドル(-0.32%)

アルファベット(GOOG)   1094.80ドル +5.28ドル(+0.48%)

フェイスブック(FB)    177.36ドル -2.60ドル(-1.44%)

キャタピラー(CAT)     156.29ドル -3.69ドル(-2.31%)

アルコア(AA)       47.36ドル -0.21ドル(-0.44%)

ウォルマート(WMT)     104.78ドル +1.55ドル(+1.50%)

スプリント(S)       5.39ドル -0.10ドル(-1.82%)

《HT》

提供:フィスコ

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