人民元建ての原油先物

経済
2018年2月19日 15時34分

中国証券監督管理委員会(証監会)は今月9日、人民元建ての原油先物を3月26日に上場すると発表しました。統計によると中国の原油輸入量は2017年末時点で米国を上回っており、現時点で世界最大。中国は自国の需要動向を原油相場に反映させたい狙いがあるとみられています。報道によると、中国は新たに創設する原油先物市場に外国人投資家の参加を認めるようです。

原油先物は上海先物取引所傘下の「上海国際エネルギー取引所」に上場する予定となっています。取引は中東産原油が対象となるようです。米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)や欧州の北海ブレントとは異なりますが、これらが原油先物相場の国際指標となっていることは中国側にとって都合の良いことではないかもしれません。

原油先物取引に詳しい市場関係者によると、既にベネズエラやイラン、ロシアなどの産油国が人民元建ての原油先物取引に興味を示しているもようです。原油先物相場は米ドル建てとなっていますが、国際エネルギー市場における中国の影響力は今後格段に高まることが予想されています。市場関係者の間では「人民元が国際準備通貨として認識されるようになるのは時間の問題」との声も聞かれています。

《MK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.