前場に注目すべき3つのポイント~22000円を支持線として固めてくる展開か

市況
2018年2月20日 8時26分

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:22000円を支持線として固めてくる展開か

■決算チェック:ピジョンの18年1月期営業利益は19%増の公算、堅調ながら想定線

■前場の注目材料:トヨタ紡織、トヨタ系3社、共同開発、次世代シート、自動運転向け念頭

■22000円を支持線として固めてくる展開か

20日の日本株市場は、利食いも出やすく売り買い交錯といった展開になりそうだ。19日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったこともあり、海外勢のフローが限られる。ただ、昨日は薄商いの中を先物主導のインデックス買いによって日経平均は押し上げられており、本日も同様の展開となる可能性はある。

そうなると、6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)の下限辺りを試してくる可能性がありそうだ。ただし、インデックス売買が中心であるため、手掛けづらさはありそう。また、円相場はやや円安に振れて推移したが、株式市場の上昇に引きずられた格好であり、こちらも見極めが必要だろう。

まずは昨日突破した22000円を支持線として固めてくる展開が意識されそうだ。直近3営業日で1000円近く上昇していることもあり、当然、利益確定の流れも出やすいところである。信用評価損益率が悪化傾向にあるため、やれやれの売りも出やすいだろう。また、足元では内需系への物色が強まっており、円高メリットとの見方がされている。ただし、内需・ディフェンシブ系へはリバーサルの動きとみられ、相場をけん引する流れにはならないだろう。

とはいえ、個人の物色は活発であり、内需といってもゲーム関連や人材関連の中小型株などへ物色の矛先を向けているようである。日経平均の底堅さが意識されてくるようだと、中小型株への資金流入も強まることになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ピジョンの18年1月期営業利益は19%増の公算、堅調ながら想定線

ピジョン<7956>の18年1月期営業利益は前期比19%増の190億円強だったようだと報じられている。従来予想(187億円)を上回り、7期連続で過去最高を更新したもよう。売上高も同9%増の1030億円程度と、従来予想(1012億円)を上回ったとみられている。中国のインターネット通販最大手、アリババ集団の「天猫(Tモール)」に自社の旗艦店を出店し、利用者が増えているようだ。中国で2位の京東集団の「JDドットコム」とも直接取引をして販売を伸ばしているという。電子商取引(EC)大手を通じた販売が中国の現地売上高の4割を超えるまでに伸び、これに伴い事業の採算性が高まっているもよう。また、日本でもインバウンド(訪日外国人)の需要を取り込み、ベビー用品の販売を伸ばしたようだ。なお、19年1月期も営業最高益となる可能性が高いとしている。中国では年間1700万人超の新生児の出生が見込まれ、同社製品に対する需要は引き続き拡大するとみられている。また、中国以外で出生数の多い新興国の市場開拓にも布石を打っているという。市場コンセンサスでも18年1月期営業利益は190億円強と見込まれており、今回の報道は堅調な内容ながらおおむね想定線と言える。また、19年1月期についても報道と同様、連続増益が見込まれている。同社は3月5日に決算発表を予定している。

■前場の注目材料

・日銀、大規模な金融緩和を維持

・好業績銘柄への資金シフト

・マザーズは上昇(1209.24、+37.18)

・日経平均は上昇(22149.21、+428.96)

・トヨタ紡織<3116>、トヨタ系3社、共同開発、次世代シート、自動運転向け念頭

・りそなHD<8308>、アプリで資産運用提案、スマホ向けサービス

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・10:40  社債等買い入れオペ(日本銀行)

・10:00  銅電線出荷統計(1月分)

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

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