話題株ピックアップ【夕刊】(2):ケネディクス、JIA、東海カ

注目
2018年2月20日 15時18分

■ケネディクス <4321>  711円  +16 円 (+2.3%)  本日終値

ケネディクス<4321>は6連騰で25日移動平均線を上回り、戻り足を鮮明化させている。同社は不動産ファンドを運営し、独立系で年金基金の取り込みなどで高実績を持っている。4月8日に任期満了となる日銀黒田総裁が再任される可能性が高まっている。また副総裁もリフレ派の早大教授の若田部氏を充てる方針が伝わっており、ここメディアなどで取り沙汰されていた金融緩和政策の出口戦略の思惑が後退、不動産関連セクターには見直しムードが漂う。そのなか同社は18年12月期の連結営業収益が567億円(前期比2.2倍)と倍増を見込んでおり、トップラインの伸びが際立つ。なお、SMBC日興証券では19日付で同社株の投資評価を「1」継続(目標株価800円)で継続フォローしている。

■JIA <7172>  4,280円  +70 円 (+1.7%)  本日終値

ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が4日続伸し昨年来高値を更新した。東海東京調査センターが19日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2550円から4900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターによると、同社の17年12月期業績は、主力のオペレーティングリース事業が好調で、特に航空機の組成・販売が牽引し売上高が前年比44.9%増、純利益が同96.1%増と大幅な増収増益を達成。続く18年12月期も同社のオペリース商品への強い需要から高成長が続く見込みで、売上高47.1%増、純利益61.4%増を予想しているという。

■テクマトリックス <3762>  1,858円  +23 円 (+1.3%)  本日終値

テクマトリックス<3762>は4日続伸。この日の午前中に、連結子会社クロス・ヘッドが、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するクラウド型コンタクトセンターサービス「Amazon Connect」を活用したコンタクトセンターサービス「Managed Connect Service」(MCS)の提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。クロス・ヘッドが運営するITインフラ運用サービスと、AWSが提供するクラウドサービスの特徴を組み合わせることで、従来コンタクトセンターを開設する際に大きな負担となっていた設備投資や、維持管理の負荷を大幅に軽減させ、より迅速で容易なコンタクトセンター開設を実現させたのが特徴という。また、MCSのシステムはクロス・ヘッドの運用監視センターと連携して運用代行を行い、顧客の要望に応じて24時間365日のシステム基盤監視サービスの提供も行うとしており、コンタクトセンター開設後の維持管理に関わる業務負担の軽減にも貢献するとしている。

■コスモスイニシア <8844>  892円  +10 円 (+1.1%)  本日終値

コスモスイニシア<8844>が地合い悪のなか続伸。アベノミクス相場の立役者である黒田日銀総裁の再任を含めたリフレ路線継続の流れが、不動産関連株に改めて資金を誘導している。一方、訪日外国人観光客の急増でホテル関連需要が押し上げられているなか、長期滞在者向けのアパートメントホテルに対する需要にもインバウンド特需が発生している。そのなか同社は東京、大阪、京都などにアパートメントホテルを次々と開業予定にあり、注目度が高い。東京五輪開催年の2020年には約30棟をオープンする計画が伝わるなか、中期的に業績が飛躍的に伸びる可能性が意識され、脱デフレの象徴株として上値余地を再燃させている。

■東海カーボン <5301>  1,882円  +21 円 (+1.1%)  本日終値

東海カーボン <5301> の上げ足が止まらない。13日大引け後に発表した今期業績見通しを評価する買いが続き、株価は連日で上場来高値を更新した。17年12月期の連結経常利益は前の期比7.8倍の132億円で着地。続く18年12月期は前期比3.3倍の440億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は黒鉛電極の需給逼迫による売価上昇に加え、独SGL社から買収した米社の通期寄与などが収益を押し上げる。なお、前提為替レートは1ドル=105円に設定している。併せて、業績好調による普通配当8円と創立100周年記念配当4円を上積みする形で、今期の年間配当は前期比12円増の24円に大幅増配する方針としており、株主還元の拡充も好感されている。

■セブン&アイ <3382>  4,500円  +36 円 (+0.8%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>は全般地合い悪に抗して続伸。店舗数の拡大を背景に18年2月期は売り上げ拡大見通しにあり、海外でも出店を進めるなど業容拡大路線に変化がない。為替の円高の影響を受けにくいほか、年間90円の配当は魅力で、今週末23日に2月決算企業の権利付き最終日を控えるなかで、権利取り狙いの買いが下値を支えているとの見方が強い。

■任天堂 <7974>  46,960円  +170 円 (+0.4%)  本日終値

任天堂<7974>が堅調。前日に1000円近い上昇をみせたが、きょうも軟調地合いのなか目先筋の利食いをこなし頑強な値動きをみせている。1月24日に昨年来高値4万9980円に買われた後、大幅な調整を余儀なくされた。しかし、高値から2月9日のザラ場安値まで16%近い下落をみせ、値ごろ感が生じたところに「ニンテンドースイッチ」の売れ行き好調などを拠りどころとしたファンド系資金の買いなどが観測され再浮上。これに「個人投資家の短期売買も加わった」(国内中堅証券)ことで、大きく水準を切り上げてきた。足もとは為替が1ドル=106円台後半と円安含みに推移していることも追い風材料となっている。連日、売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツにこなしている。

■NTN <6472>  479円  +1 円 (+0.2%)  本日終値

NTN<6472>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は19日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は560円とした。同社はベアリング業界のリーディングカンパニー。自動車向けが主力だが、風力発電向けからジェットエンジン向けまで幅広い分野で実績を持つ。18年3月期の連結営業利益は前期比9%増の390億円の予想に対して、19年3月期も今期推定比5%増の410億円と堅調な伸びを見込む。18年は創業100周年となり新たなスタートに期待。車輪にモーターを組み込んだ「インホイールモータシステム」を開発するなどEV事業位の展開にも注目している。

■西尾レントオール <9699>  3,490円  -360 円 (-9.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位

19日、西尾レントオール <9699> が97万4000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限32万6100株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による120万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約4.8%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は2月27日から3月2日までのいずれかの日に決定。最大で約89億円の調達資金については、レンタル資産購入資金に充てる。

■平田機工 <6258>  9,780円  -200 円 (-2.0%)  本日終値

平田機工<6258>、保土谷化学工業<4112>など有機EL関連株が売られる展開となった。米アップルのスマートフォン「iPhoneX(テン)」の売れ行きが思った以上に伸びず、同社は減産の方向にあることが伝わっているが、これを受けて韓国サムスン電子が有機ELパネル工場の稼働率を当初計画の約6割の水準に落とすと20日付の日本経済新聞などが報じた。サムスン減産の影響を懸念した売り圧力が有機EL分野に経営資源を注ぐ銘柄に反映されている。

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