貿易赤字が拡大でトルコリラ円は下落。今後の値動きは? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

経済
2018年2月21日 18時32分

皆さまこんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。為替市場ではトルコリラ円は28円台前半と先週は下落しています。その背景には2月14日に発表された2017年のトルコの国際収支の経常赤字額が拡大したことがあるようです。

高金利通貨のトルコリラを保有する日本の投資家は少なくないと思います。気になる今後の値動きですが、レポートによると、『今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ』とのことで、『米国との関係改善にはまだ時間がかかりそう』というのが理由のようです。

続けてアメリカとトルコの関係については、『米国は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を巡り、シリアのクルド人勢力民主連合党(PYD)とその武装部門である人民防衛隊(YPG)と連携してきた。しかし、トルコは国内のクルド人テロ組織との連携を懸念し、強い危機感を募らせてきた』と分析しています。

さらに、『1月には米軍がYPG主体の恒久的な国境警備部隊の創設を進めていることが明らかになり、トルコはシリア北西部アフリンへ軍事行動に踏み切った』ほか、『両国関係はトルコ国会がイラクに進攻する米軍のトルコ領通過を拒んだ2003年以来の緊張状態と指摘された』とも伝えています。

アメリカとトルコの対立は深まっており、目が離せない状態のようです。レポートでは、『トルコ国内のエルドアン大統領の支持率は上昇しており、トルコ側が米国に譲歩する可能性も小さい。ただ、トルコは米国が撤退しないのなら、トルコ軍と米軍と合同でマンビジに駐留しないかと妥協案を提示した』とのことですが引き続き注意が必要でしょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の2月20日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」のコメントにまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター三井智映子

《DM》

提供:フィスコ

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