ユーロ週間見通し:対円レートは底堅い動きか、将来的な利上げ期待は持続

通貨
2018年2月24日 15時41分

■弱含み、米利上げ継続見通しでユーロ売り

先週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツで大連立継続合意に対する社会民主党員の投票が始まり(3月2日締め切り、4日結果公表)、ユーロ売り材料になった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の1月会合議事要旨でさらなる利上げが適切との見方が再確認されたこともユーロ売り・ドル買いを促す要因となった。取引レンジ:1.2260ドル-1.2435ドル。

■もみ合いか、ECBの金融政策を意識した買いが入る可能性も

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言が注目される。利上げ継続に前向きな姿勢が示された場合はユーロ売り・ドル買いが活発となりそうだ。ただ、欧州中央銀行(ECB)は金融緩和策の段階的な縮小を検討していることから、投機的なユーロ売り・米ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.2200ドル-1.2400ドル

■弱含み、金融緩和策の早期縮小への思惑後退

先週のユーロ・円は弱含み。世界的な株安への過度な警戒感は後退し、一時133円台を回復した。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)の1月理事会議事要旨で「フォワードガイダンスの調整はまだ早いとの見解で一致」との記述が含まれていたことから、金融緩和策の早期縮小への思惑は後退し、ユーロ売りが優勢になった。取引レンジ:130円94銭-133円06銭。

■対円レートは底堅い動きか、将来的な利上げ期待は持続

今週のユーロ・円は底堅い動きとなりそうだ。ECBの金融緩和策は当面維持される公算だが、緩和政策の段階的な縮小や将来的な利上げを見込んだユーロ買い興味は残されている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利正常化(利上げ継続)を背景にドル・円相場が円安方向に振れた場合、ユーロ買い・円売りを促す可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・2月28日:2月消費者物価指数(前年比予想:+1.2%、1月:+1.3%)

・3月1日:1月失業率(予想:8.6%、12月:8.7%)

・3月2日:1月生産者物価指数(前年比予想:+1.6%、12月:+2.2%)

予想レンジ:130円00銭-133円00銭

《SK》

提供:フィスコ

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