前場に注目すべき3つのポイント~自律反発意識も中小型株の需給悪化を警戒

市況
2018年3月6日 8時45分

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発意識も中小型株の需給悪化を警戒

■決算チェック:くらコーポの17年11月-18年1月期営業利益は19.9%増、サプライズないが順調発進

■前場の注目材料:帝人、GMに複合材供給、CFRTP、車体構造部品向け

■自律反発意識も中小型株の需給悪化を警戒

6日の日本株市場は米株高の流れを引き継ぐ格好になろう。5日の米国市場では、トランプ大統領による鉄鋼・アルミニウムの関税導入への警戒感が強いものの、2月ISM非製造業景況指数が予想を上振れたほか、原油相場の上昇等も材料視され、先週の大幅な下げに対する自律反発をみせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比420円高の21410円となり、これにサヤ寄せする格好から先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げよう。

指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好となるほか、ショートカバーも誘い込むと考えられ、シカゴ先物以上の反応をみせてくる可能性はありそう。ただし、同水準には5日線が位置しており、これが上値抵抗として意識されてくるようだと、戻り待ちの売り圧力が強まることになりそうだ。

また、昨日はマザーズやJASDAQの下げが目立っていた。これまで強い値動きをみせていたとはいえ、急ピッチの調整によって需給状況の悪化が警戒される。日経平均は200日線や52週線辺りでの底堅さからのリバウンドに向かわせようが、下げのきつかった新興市場の中小型株の戻りの鈍さが意識されてしまうと、模様眺めムードが次第に強まることになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■くらコーポの17年11月-18年1月期営業利益は19.9%増、サプライズないが順調発進

くらコーポ<2695>の17年11月-18年1月期(第1四半期)営業利益は前年同期比19.9%増の17.47億円となった。売上高は同8.8%増の328.36億円だった。積極出店が奏功したようだ。昨年11月、福岡県福岡市に都市型店舗「博多中州店」をオープンしたのをはじめ3店舗を新規出店し、台湾子会社において1店舗をオープンした結果、当第1四半期末の店舗数は433店舗(「無添蔵」4店舗、くら天然魚市場1店舗、米国14店舗、台湾10店舗を含む。全て直営)となった。一方、為替差損の計上などにより純利益は同10.7%減の11.70億円だった。18年10月期の通期業績については、営業利益で前期比7.4%増の68.10億円とする従来予想を据え置いている。市場コンセンサスで18年10月期営業利益は同13%程度増え72億円弱になると見込まれている。17年11月-18年1月期の実績は大きなサプライズこそないが、順調な立ち上がりと言えるだろう。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24874.76、+336.70)

・ナスダックは上昇(7330.70、+72.84)

・NY原油は上昇、(62.57、+1.32)

・SOX指数は上昇(1375.86、+12.08)

・シカゴ日経225先物(21410、+420)

・日銀、大規模な金融緩和を維持

・中小型の好業績銘柄へ資金シフト

・帝人<3401>、GMに複合材供給、CFRTP、車体構造部品向け

・富士通<6702>、買い物客の視線、AI分析、接客を高度化

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・09:30  豪・経常収支(10-12月)  -122億豪ドル  -91億豪ドル

・09:30  豪・小売売上高(1月)  0.4%  -0.5%

《HT》

提供:フィスコ

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