【投資部門別売買動向】海外勢8週間で2.1兆円売り、個人6週間で1.7兆円買う (2月第4週)
●海外投資家は8週間で2.1兆円売り越す一方、個人投資家は6週間で1.7兆円買い越す
東証が3月8日に発表した2月第4週(2月26日~3月2日)の投資部門別売買動向によると、米株安と円高に翻弄され日経平均株価が週末にかけた3日間の下げ幅が1200円を超え、再び大波乱となったこの週は、海外投資家が8週連続で売り越した。売越額は前週比3.1倍の3484億円に拡大し、8週合計の売越額は2兆1049億円に膨らんだ。証券会社の自己売買部門も5週連続で売り越し、売越額は1443億円だった。
一方、個人投資家が6週連続で買い越し、買越額は前週比4.1倍の3359億円に急拡大した。6週間合計の買越額は1兆7033億円に上った。自社株買いが中心とみられる事業法人部門も8週連続で買い越し、買越額は873億円だった。
海外投資家の売り継続で相場が値崩れする中、引き続き個人投資家が買い受けた格好だ。海外投資家は8週間で2兆1049億円売り越す一方、個人投資家は6週間で1兆7033億円買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (2月26日~3月2日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
2月 ―――
第4週 ▲3,484 ▲267 3,359 [ 1,646 1,712 ] 21,181円 ( -711 円)
第3週 ▲1,132 1,132 815 [ 481 334 ] 21,892円 ( +172 円)
第2週 ▲362 38 850 [ 897 ▲47 ] 21,720円 ( +337 円)
第1週 ▲6,446 917 7,458 [ 5,644 1,813 ] 21,382円 ( -1891 円)
1月 ―――
第5週 ▲3,525 1,787 2,733 [ 984 1,748 ] 23,274円 ( -357 円)
第4週 ▲3,560 313 1,817 [ 144 1,672 ] 23,631円 ( -176 円)
第3週 ▲2,222 505 ▲229 [ ▲624 394 ] 23,808円 ( +154 円)
第2週 ▲316 ▲121 1,774 [ 196 1,577 ] 23,653円 ( -60 円)
第1週 4,851 35 ▲5,746 [ ▲4,578 ▲1,167 ] 23,714円 ( +949 円)
12月 ―――
第4週 ▲22 ▲65 ▲1,186 [ ▲1,534 347 ] 22,764円 ( -137 円)
第3週 1,223 239 ▲3,340 [ ▲3,574 234 ] 22,902円 ( +349 円)
第2週 ▲122 991 ▲826 [ ▲1,984 1,158 ] 22,553円 ( -257 円)
第1週 ▲2,168 2,689 ▲750 [ ▲1,046 296 ] 22,811円 ( -7 円)
11月 ―――
第5週 ▲1,973 ▲304 ▲672 [ ▲1,704 1,031 ] 22,819円 ( +268 円)
第4週 ▲2,819 917 ▲433 [ ▲760 327 ] 22,550円 ( +154 円)
第3週 ▲3,211 ▲102 2,353 [ 1,342 1,011 ] 22,396円 ( -284 円)
第2週 670 117 ▲1,315 [ ▲2,766 1,450 ] 22,681円 ( +142 円)
第1週 528 ▲953 ▲1,326 [ ▲2,588 1,262 ] 22,539円 ( +530 円)
10月 ―――
第4週 6,703 ▲299 ▲5,951 [ ▲5,909 ▲41 ] 22,008円 ( +550 円)
第3週 4,452 ▲647 ▲4,955 [ ▲4,884 ▲70 ] 21,457円 ( +302 円)
第2週 4,593 ▲441 ▲3,475 [ ▲3,467 ▲8 ] 21,155円 ( +464 円)
第1週 6,575 255 ▲3,751 [ ▲3,619 ▲132 ] 20,690円 ( +334 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース