【↑】日経平均 大引け| 大幅に3日続伸、米国株急伸でリスク選好の買い続く(3月12日)

市況
2018年3月12日 16時49分

日経平均株価

始値  21826.10

高値  21971.16(09:25)

安値  21689.97(13:51)

大引け 21824.03(前日比 +354.83 、 +1.65% )

売買高  12億5360万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3973億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅高で3日続伸、米株急伸を受けリスク選好ムード

2.米雇用統計が市場予想を上回り、米景気の強さを好感する地合いに

3.「森友問題」で伸び悩む場面もあったが、影響限定的で終盤買い直し

4.日経平均2万2000円台は戻り売り圧力も強く、上値が重くなる傾向

5.為替動向に左右されやすいものの、本日はアジア株高が追い風要因に

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは440ドル高と続急伸。市場予想を大きく上回った雇用統計が好感され買い優勢となった。

週明けの東京市場では大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は一時2万2000円台目前まで買われた。買い一巡後は伸び悩んだが、終盤に買い直された。

12日の東京市場は、前週末の米国株市場の地合いを引き継ぐ形でリスク選好の流れとなった。米国株市場ではNYダウが440ドル高と急伸、2月の米雇用統計が市場コンセンサスを上回り、好調な米経済を評価する買いが顕著となったが、これを受けて東京市場でも主力株中心に広範囲に物色の矛先が向かった。一方、取引時間中に為替が円高に振れたことや、「森友学園」への国有地売却問題など政局の不安定要素が意識され、途中伸び悩む場面もあった。日経平均2万2000円近辺では戻り売り圧力も強い。終盤は為替の円高に歯止めがかかり、香港、台湾などのアジア株が高く推移したことも買い安心感につながり、日経平均は2万1800円台まで戻して引けた。業種別では、世界景気に対する警戒感後退を背景に機械株などの設備投資関連に買いが入った。

個別では、東京エレクトロン<8035>が堅調、ファナック<6954>が大幅高、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。エーザイ<4523>、コマツ<6301>も物色人気に。ソフトブレーン<4779>、ヴィンクス<3784>がストップ高に買われたほか、北沢産業<9930>も商いを伴い大きく水準を切り上げた。システムソフト<7527>、ツガミ<6101>、東芝機械<6104>なども買いを集めた。ソースネクスト<4344>が活況高、サンケン電気<6707>も上昇した。

半面、ソニー<6758>が軟調、資生堂<4911>も冴えない。ヤクルト本社<2267>も売りに押された。ミライアル<4238>が急落、N・フィールド<6077>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>などの下げも目立った。ヤーマン<6630>が安く、日本駐車場開発<2353>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、エーザイ <4523> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約117円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は資生堂 <4911> 、ソニー <6758> 、コムシスHD <1721> 、塩野義 <4507> 、積水ハウス <1928> 。押し下げ効果は約11円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)ゴム製品、(3)鉱業、(4)海運業、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)建設業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△フィット <1436> [東証M]

今期売上高は計画未達も経常益は従来計画達成へ。

△ジェイエイシ <2124>

東海東京調査センターが目標株価を2700円へ引き上げ。

△アマガサ <3070> [JQG]

今期経常は2倍増益へ。

△鳥貴族 <3193>

上期経常が48%増益で着地。

△アールエイジ <3248> [東証2]

11-1月期(1Q)経常は4倍増益で着地。

△東日システム <3316> [JQ]

1→5の株式分割を実施。

△石原ケミ <4462> [東証2]

東証1部に指定替え。

△サムコ <6387>

今期経常を64%上方修正。

△ニチダイ <6467> [JQ]

東証が信用規制解除。

△カナモト <9678>

11-1月期(1Q)経常は14%増益で着地。

▼ミライアル <4238>

前期経常は2倍増益も下振れ着地、今期業績は非開示。

▼ナビタス <6276> [JQ]

東証が信用規制。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソフトブレン <4779> 、(2)ヴィンクス <3784> 、(3)ウインP <3183> 、(4)北沢産 <9930> 、(5)フリービット <3843> 、(6)ジェイエイシ <2124> 、(7)カナモト <9678> 、(8)鳥貴族 <3193> 、(9)シミックHD <2309> 、(10)JBR <2453>

値下がり率上位10傑は(1)ミライアル <4238> 、(2)酒井重 <6358> 、(3)DDHD <3073> 、(4)エイチーム <3662> 、(5)MDV <3902> 、(6)Nフィールド <6077> 、(7)ひらまつ <2764> 、(8)ぐるなび <2440> 、(9)WDB <2475> 、(10)アニコムHD <8715>

【大引け】

日経平均は前日比354.83円(1.65%)高の2万1824.03円。TOPIXは前日比25.82(1.51%)高の1741.30。出来高は概算で12億5360万株。東証1部の値上がり銘柄数は1712、値下がり銘柄数は309となった。日経ジャスダック平均は4074.12円(28.27円高)。

[2018年3月12日]

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