<注目銘柄>=KHネオケム、定修の影響一巡で下期以降高成長フェーズへ
KHネオケム<4189>の押し目は拾い場と考えたい。
同社は、「オキソ技術」と呼ばれる製造方法を中核技術として、エアコンや冷蔵庫で使用する冷凍機油原料や化粧品原料、可塑剤原料などを提供する化学メーカー。18年12月期は営業利益105億円(前期比8.7%減)と減益見通しだが、これは厳しい原料価格の前提に加えて、第2四半期(4~6月)において、2年に一度の大規模な設備の定期修繕を予定しており、これに伴う一時的な出荷数量の減少や修繕コストの増加が予定されているため。定期修繕が一巡する第3四半期(7~9月)以降は再び高成長フェーズ入りが期待されている。
牽引役は、エアコン向けの冷凍機油原料だ。中国をはじめとする新興国におけるエアコン市場の拡大や、地球温暖化への配慮から環境対応エアコンは本格普及期を迎えており、同社でも同エアコンに対応したイソノナン酸の能力増強を行う予定。今回の定期修繕で行う方針だが、旺盛な需要に対応するため前倒しで準備を進めており、今期業績は上振れの可能性もありそうだ。(仁)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)