【↑】日経平均 大引け| 小反発、朝安も日銀ETF買い思惑でプラス浮上 (3月15日)

市況
2018年3月15日 16時43分

日経平均株価

始値  21704.14

高値  21825.97(13:11)

安値  21555.49(10:10)

大引け 21803.95(前日比 +26.66 、 +0.12% )

売買高  11億7463万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2350億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、米株安受け売り先行も後場に切り返す

2.貿易摩擦など懸念も3月期末目前で権利取り狙いの買いが支える

3.日銀のETF買いの思惑も支えとなり、先物主導で買い戻される展開

4.電力、小売など内需株買われるも値上がり銘柄数は値下がりを下回る

5.売買代金は前日に続き2兆2000億円台にとどまるなど低水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは248ドル安と3日続落。米政府が中国製品に高関税を課す措置を検討していると報じられたことが警戒され、売りが優勢となった。

東京市場では、朝方は売り優勢で日経平均株価は一時220円以上下げる場面があったが、その後下げ渋り、後場はプラス圏に切り返した。

15日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが大幅安となったことを受けて朝方は売り優勢で始まった。ティラーソン米国務長官の解任でトランプ政権の保護主義政策が強まるとの見方や、米中貿易摩擦への懸念がリスク回避の売りを誘い、国内では「森友学園問題」に絡む政局不安が買い手控え要因となっている。ただ、下値では3月期末を前に権利取り狙いの買いが入ったほか、日銀のETF買いに対する思惑も全体相場を支えた。日経平均は一時220円を超える下げをみせたが、その後下げ渋り、後場は先物主導で買い戻しが利いてプラス圏に切り返した。もっとも、東証1部の値上がり銘柄数が値下がりを大きく下回った。売買代金は前日とほぼ同水準の2兆2000億円台前半にとどまり、今年最低となった。業種別には電力・ガス、小売、不動産など内需株に高いものが目立つ。

個別では、ソニー<6758>がしっかりだったほか、TDK<6762>が買い優勢、売買代金断トツの任天堂<7974>も高い。enish<3667>がストップ高に買われ、ヤーマン<6630>、サイバーコム<3852>も値を飛ばした。アルテック<9972>が活況高、クスリのアオキホールディングス<3549>も大きく買われた。アイダエンジニアリング<6118>、神戸物産<3038>も高い。北沢産業<9930>も物色人気となった。

半面、コマツ<6301>が売りに押され、日本電産<6594>も軟調。ヴィンクス<3784>は朝高後に値を消し5日ぶり反落。アイロムグループ<2372>が急反落、東京個別指導学院<4745>、EIZO<6737>も安い。出光興産<5019>、西松建設<1820>が下落、N・フィールド<6077>、インプレスホールディングス<9479>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、ユニファミマ <8028> 、丸井G <8252> 、ダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、日立建機 <6305> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、コマツ <6301> 。押し下げ効果は約19円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)電気・ガス業、(3)小売業、(4)サービス業、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)繊維製品、(4)水産・農林業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△エスエムエス <2175>

18年3月期期末配当を前期比2円増配の13円へ。

△神戸物産 <3038>

11-1月期(1Q)営業は6%増益で着地。

△ストリーム <3071> [東証M]

今期経常は3.2倍増益へ。

△富士山MS <3138> [東証M]

電通との合弁会社を設立。

△クスリアオキ <3549>

6-2月期(3Q累計)経常が9%増益で着地。

△アクセルM <3624> [東証M]

ブロックチェーン技術活用のオンラインエンターテインメント事業に参入。

△アルファクス <3814> [JQG]

超コンパクトセルフレジ精算機の4月発売を引き続き材料視。

△イオンファン <4343>

「18年2月期営業は11期ぶり最高益」との報道。

△ヤーマン <6630>

5-1月期(3Q累計)経常が55%増益、対通期計画99%進捗。

△オプティマス <9268> [東証2]

配当性向30%を目安とする配当方針。

▼NTN <6472>

ゴールドマン・サックス証券が目標株価を510円に引き下げ。

▼Casa <7196> [東証2]

前期業績は従来想定を下回る着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)サイバーコム <3852> 、(4)アルテック <9972> 、(5)クスリアオキ <3549> 、(6)オルトP <3672> 、(7)ポールHD <3657> 、(8)黒崎播磨 <5352> 、(9)JBR <2453> 、(10)丸井G <8252>

値下がり率上位10傑は(1)アイロムG <2372> 、(2)東京個別 <4745> 、(3)丸和運機関 <9090> 、(4)EIZO <6737> 、(5)レオン <6272> 、(6)マツオカ <3611> 、(7)シンクロ <3963> 、(8)Nフィールド <6077> 、(9)第一精工 <6640> 、(10)セレス <3696>

【大引け】

日経平均は前日比26.66円(0.12%)高の2万1803.95円。TOPIXは前日比0.39(0.02%)高の1743.60。出来高は概算で11億7463万株。東証1部の値上がり銘柄数は759、値下がり銘柄数は1214となった。日経ジャスダック平均は4113.36円(9.62円安)。

[2018年3月15日]

株探ニュース

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