【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり急反発、GPIFの買い観測で主力株が上昇 (3月22日)
日経平均株価
始値 21352.16
高値 21592.00(14:46)
安値 21349.71(09:00)
大引け 21591.99(前日比 +211.02 、 +0.99% )
売買高 13億8548万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6698億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり急反発、後場に買い直されほぼ高値引け
2.FOMCの結果は想定通りも米株乱高下、気迷いの相場環境続く
3.GPIFの買いなど観測され、円高に逆行して主力株が上昇する展開
4.ソニー、ファナックなどが買い物を集め、全体指数の押し上げに貢献
5.機関投資家の参戦観測に伴い、売買代金も2兆7000億円弱と増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは44ドル安と反落。FOMCによる利上げ発表後に一時上昇も、ハイテクや消費関連を中心に売りに押された。
祝日明けの東京市場では朝方やや売り先行ながら、その後は買いが厚くなり日経平均株価はプラス転換。途中伸び悩むも、後場買い直されほぼ高値引けとなった。
22日の東京市場は、朝安後に切り返す展開。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は予想通り0.25%の利上げを決定、年3回の利上げ見通しは据え置かれたが、好調な米経済を背景に利上げ加速の思惑も払拭し切れない状況。これを受けて米国株市場でNYダウをはじめ主要指数が乱高下の末に反落したことや、為替が円高方向に振れたことなどで、日経平均もやや売り優勢で始まった。しかし、20日まで3営業日連続で下落していたこともあり、押し目買いが入り早々に切り返す動きに。その後は前引けにかけ伸び悩んだものの、後場は次第高の展開となった。取引時間中に円高進行にも関わらず日経平均が上げ足を強める場面があったが、この背景には国内年金基金(GPIF)などの主力株買いが観測されていた。年度末を控えGPIFなど機関投資家の調整買い観測もあって、東証1部の売買代金も2兆7000億円弱に膨らんだ。
個別では、ソニー<6758>が堅調なほか、売買代金断トツの任天堂<7974>も上昇。ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども買われた。コマツ<6301>も活況高となった。日本フイルコン<5942>が一時ストップ高に買われ、インプレスホールディングス<9479>も大きく値を上げた。ブレインパッド<3655>が物色人気、インベスターズクラウド<1435>、フリービット<3843>も値を飛ばした
半面、JT<2914>が軟調、村田製作所<6981>、第一三共<4568>も売りに押された。キユーピー<2809>が売られ、コロプラ<3668>、アカツキ<3932>も安い。アミューズ<4301>、ヴィンクス<3784>が急落したほか、東邦チタニウム<5727>も大幅安となった。曙ブレーキ工業<7238>、イソライト工業<5358>なども値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約89円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、JT <2914> 、第一三共 <4568> 、味の素 <2802> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約18円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)サービス業、(4)医薬品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)食料品、(3)電気・ガス業、(4)証券商品先物、(5)海運業。
■個別材料株
△シンワワイズ <2437> [JQ]
ブロックチェーン活用の美術品関連企業と資本・業務提携。
△ケアネット <2150> [東証M]
1.77%を上限に自社株買いを実施。
△デリカフHD <3392>
JA全農と業務提携締結。
△フェリシモ <3396>
前期経常を35%上方修正。
△串カツ田中 <3547> [東証M]
みずほ証券が投資判断「買い」でカバレッジ開始。
△クロスマーケ <3675> [東証M]
東証1部に市場変更。
△住友鉱 <5713>
SMBC日興証券は目標株価を引き上げ。
△シンシア <7782>
10.2%を上限に自社株買いを実施。
△テーオーシー <8841>
24.1%の自社株消却を実施。
△インプレス <9479>
今期最終を75%上方修正、配当を2.5円に修正。
▼アミューズ <4301>
今期経常を36%下方修正。
▼ブレーキ <7238>
未定だった今期配当は無配継続。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)プロシップ <3763> 、(2)シンシア <7782> 、(3)フイルコン <5942> 、(4)鎌倉新書 <6184> 、(5)興銀リース <8425> 、(6)インプレス <9479> 、(7)ブレインP <3655> 、(8)ハマキョウ <9037> 、(9)インベスC <1435> 、(10)テーオーシー <8841> 。
値下がり率上位10傑は(1)アミューズ <4301> 、(2)鈴木 <6785> 、(3)ヴィンクス <3784> 、(4)ルックHD <8029> 、(5)邦チタ <5727> 、(6)コロプラ <3668> 、(7)北沢産 <9930> 、(8)ぴあ <4337> 、(9)東応化 <4186> 、(10)ダイジェト <6138> 。
【大引け】
日経平均は前日比211.02円(0.99%)高の2万1591.99円。TOPIXは前日比11.10(0.65%)高の1727.39。出来高は概算で13億8548万株。東証1部の値上がり銘柄数は1304、値下がり銘柄数は689となった。日経ジャスダック平均は4058.44円(22.04円高)。
[2018年3月22日]
株探ニュース