話題株ピックアップ【夕刊】(2):電通、イオン、サイバダイン

注目
2018年3月28日 15時16分

■電通 <4324>  4,560円  +75 円 (+1.7%)  本日終値

電通<4324>は3日続伸。この日、TSUBASA(東京都中央区)と共同で、アニメ新シリーズ「キャプテン翼」のアジアならびにオセアニアにおける番組販売権、商品化権、広告使用権を独占で獲得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「キャプテン翼」」(2018年製作版)は約15年半ぶりに新たにテレビアニメ化され、日本では今年4月からテレビ東京系で放送される予定。同社では今後、海外のグループ会社と連携して、権利を活用しながらスポーツ振興とビジネス開発を推進するとしている。

■イオン <8267>  1,883円  +26.5 円 (+1.4%)  本日終値

イオン<8267>は堅調。午前9時30分ごろ、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の8兆3000億円から8兆3700億円(前の期比1.9%増)へ、営業利益が2000億円から2100億円(同13.7%増)へ、純利益が150億円から210億円(同86.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。GMS(総合スーパー)事業やSM(スーパーマーケット)事業、国際事業の売り上げトレンドが改善したことが要因という。また、GMS事業やSM事業で粗利益率の改善と経費構造改革に取り組んだことや、国際事業で中国、マレーシアにおいて既存店に経営資源を注力したことにより売り上げおよび粗利益率が改善したことも寄与した。

■ファンコミ <2461>  700円  +9 円 (+1.3%)  本日終値

ファンコミュニケーションズ<2461>が3日続伸。前引け後に、同社が運営する国内最大級のアフィリエイトサービス「A8.net(エーハチネット)」が、広告主企業向けに米アップル社のITP(Intelligent Tracking Prevention)に対応した新しい広告効果計測システムの提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ITPは、昨年9月から配布が開始されたiOS11における標準ブラウザ「Safari11」のCookie機能に標準で制限をかける機能。これにより、多くのネット広告が利用する「サードパーティ製Cookie」を使った広告効果計測の仕組みでは、一部正常に効果計測ができない状況が生じていた。今回、同社が開発した新システムは「ファーストパーティ製Cookie」を用いながらも広告主側の負担を「サードパーティ製Cookie」利用時と同等の最小限に抑えられるほか、広告主はDNSの設定をするだけで、正確に効果計測することが可能になるという。

■CYBERDYNE <7779>  1,522円  +14 円 (+0.9%)  本日終値

CYBERDYNE<7779>は堅調。この日、住友商事<8053>と共同で、オフィスビル清掃の自動化・効率化に向けた取り組みを推進すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。これにより今後は、サイバダインが開発した次世代型清掃ロボット「CL02」を住友商事の100%子会社住商ビルマネージメントおよびエス・シー・ビルサービスが管理するオフィスビルに順次導入するという。また、清掃ロボットの自律的なエレベーターの乗降を可能にするなど、オフィスビル清掃の効率化のための共同検証も進めるとしている。

■ファンケル <4921>  3,715円  +20 円 (+0.5%)  本日終値

ファンケル<4921>は3日続伸。水戸証券は27日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は4350円としている。同社は無添加スキンケア化粧品「ファンケル」が主力。第3四半期累計(17年4~12月)の連結営業利益は70億3500万円(前年同期は4億4000万円の赤字)と好調だった。インバウンド需要や60代以上のエイジングラインが寄与した。18年3月期の同利益は従来予想の60億円から77億円へ上方修正されたが、同証券では82億円(前期比3.6倍)への再増額を予想している。

■アークランドサカモト <9842>  1,766円  +6 円 (+0.3%)  本日終値

アークランドサカモト<9842>はしっかり。27日の取引終了後に発表した19年2月期の連結業績予想で、売上高1070億円(前期比1.7%増)、営業利益97億円(同3.3%増)、純利益55億円(同1.7%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。今期は、「かつや」を直営・FC合わせて41店舗、「からやま」を同35店舗出店するほか、その他の業態についても積極的に出店を行う計画で、新規出店による売り上げ増を狙う。また、主力のホームセンターでは専門性をさらに深耕するほか、前期に続いて販管費の抑制に努める方針だ。なお、18年2月期決算は、売上高1052億3200万円(前の期比2.1%増)、営業利益93億9300万円(同6.2%増)、純利益54億800万円(同8.0%増)だった。

■東京エレクトロン <8035>  19,590円  -910 円 (-4.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーやシリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>がいずれも下値を試す展開。前日の米国株市場では半導体関連株が軒並み大きく下げ、全体相場の下げを助長した。製造装置大手のアプライドマテリアルズが5%超の下落、画像処理半導体大手のエヌビディアが7.8%近い下落と大幅に売り込まれており、東京市場でもこの影響を受けている。前日に9日ぶりに反発して2万円大台を回復した東エレクは再び2万円大台を割り込んだ。

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