明日の株式相場見通し=自律反発買い優勢、3日連続の高値引けを評価
あす(29日)の東京株式市場は、きょう大引け間際の急ピッチな下落幅縮小の動きを引き継いで、日経平均株価は自律反発に転じることが予想される。ただ、現地28日の米株式市場でハイテク株売りが継続する場合は、警戒感から下値模索となる可能性もある。
市場関係者からは「前日の米株式市場で、主力ハイテク株が軒並み大幅安となったのを受け、東京株式市場でもソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>といった、日経平均株価への寄与度の高い値がさハイテク銘柄の下げが目立った。日経平均は一時、前日比540円安まで売り込まれる場面があったものの、大引けに掛けて下落幅を縮小し、終値では同286円安(3月期末の配当権利落ち分は約160円)で、値下がりながら、3日続けての高値引けとなった」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は、米株安を受けて終始売り優勢の展開となった。ただ、下値では買い向かう動きが観測され、日経平均は売り一巡後下げ渋る展開となった。終値は、前日比286円01銭安の2万1031円31銭と反落した。
日程面では、和装小物の販売および着物レンタルの和心<9271>が東証マザーズ市場に、不動産の売買、賃貸借、管理を手掛けるアズ企画設計<3490>が東証ジャスダック市場に、それぞれ新規上場する。
そのほかに、複合施設「東京ミッドタウン日比谷」開業に注目。海外では、英国のEU離脱まで1年、米2月の個人消費支出が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)