今週のマーケット展望「大型連休を控えても堅調推移が見込まれる」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

経済
2018年4月23日 10時46分

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。今週から決算発表が本格化しますね。国内だけでなく米国でも主力ハイテク株が決算発表を予定しています。動向が気になるところですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月23日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは先週末の米国市場への反応について、『前日に続いてハイテク株が売られたこと、特にアップルが大きく下げた点と、米国の長期金利が約4年3カ月ぶりの水準に上昇したこと』を挙げ、『前日は半導体関連株が軒並み安となったが、そのきっかけとなった半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の売上高見通し下方修正からiPhoneXの販売不振観測が広まりアップルは4%超の下落となった。週明けの東京市場も、アップル関連銘柄を中心に半導体・電子部品株の軟調が予想される。しかし、東京市場は先週金曜日にかなり大きく半導体関連株が下げており、相当程度織り込まれていると思われる。 また、金曜日の東京市場は、一時日経平均がプラスに転じたように、ハイテク株が売られても内需系が買われて相場全体では底堅かった。金曜日のNY市場では金利上昇を受けて金融セクターは上昇している。週明けの東京でもメガバンクや生保などが買われて市場を支えるだろう』と伝えています。

続けて、今週最大の注目ポイントとして、27日に板門店で開催予定の南北首脳会談に注目し、『北朝鮮の金正恩委員長は朝鮮労働党の中央委員会総会で、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射の中止、核実験場の廃棄を発表した。着実に和平路線を進んでおり、南北会談では歴史的な和睦が実現するかもしれない。朝鮮半島の地政学リスクの緩和は、無論、日本株の市場にとってプラス材料である』と分析しています。

さらに、日欧での金融政策会合や、米GDP速報値など経済指標に言及した上で、『今週は決算発表が日米ともに本格化。米国ではアルファベット(グーグル)、アマゾン、フェイスブックなどの主力ハイテク銘柄のほか、キャタピラーやボーイングなどのグローバル景気敏感株の大所が決算を発表する。日本は24日の日本電産から実質スタートで週末にかけて決算発表シーズン前半の佳境を迎える。 リスク回避姿勢が緩和され円高の懸念も薄らいでいる時期に決算発表シーズンが巡ってきたことは幸いである。会社側が発表する今期の業績に対する警戒感が強かっただけに、ダウンサイドへの備えはある程度できているので、反対に「意外に堅調な決算と今期計画」との認識が広がれば(そしてそうなると期待するが)相場の上昇要因になるだろう』と考察しています。

最後に、『GW入りを控えてポジション調整も出そうだが、株価の位置が低いのでポジティブサプライズにも備えたい向きもあろう。GWの連休中の谷間は高いというアノマリーもある。売ってくる向きは限られ、相場は堅調に推移するだろう』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《DM》

提供:フィスコ

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