23日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、ハイテク関連に売り

市況
2018年4月23日 18時00分

週明け23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比163.93ポイント(0.54%)安の30254.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.07ポイント(0.45%)安の12000.16ポイントとそろって続落した。売買代金は882億100万港ドルに縮小している(20日の売買代金は992億8900万香港ドル)。

米株安を嫌気。先週末の米株市場では、米10年債利回りの急上昇や一部企業の業績懸念などで主要指標が続落した。ただ、下値は限定的。主要企業の1~3月期決算発表が進むなか、増益や黒字転換などの業績改善が意識されている。本土株指数は一時、プラス圏に浮上する場面もみられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、アップル関連とされる光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)がそれぞれ6.9%安、1.9%安と続落した。会社側の「iPhone」4~6月販売見通しについて、複数のアナリストが実際はこれに届かないとの見方を示している。部品供給が縮小すると警戒された。そのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.5%安と続落し、約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

中国の不動産セクターも安い。雅居楽地産HD(3383/HK)が5.9%、中国恒大集団(3333/HK)が4.0%、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.9%ずつ下落した。

中国の発電セクターもさえない。石炭火力発電が主力の華能国際電力(902/HK)が2.4%安、大唐国際発電(991/HK)が2.1%安、華電国際電力(1071/HK)が2.0%安、原子力発電で中国最大手の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.4%安、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が1.6%安と値を下げた。

半面、1~3月期の好業績を公表した個別銘柄は物色される。黒字に転換した山東墨龍石油機械(568/HK)が2.8%高、利益が3.5倍に膨らんだ中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.3%高、利益3倍となった華潤水泥HD(1313/HK)が1.8%高で引けた。

一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%安の3068.01ポイントで取引を終えた。ITハイテク関連株の下げが目立っている。非鉄や建材の素材株、自動車株、空運株なども売られた。半面、金融株はしっかり。不動産株や食品・飲料株なども買われた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.