話題株ピックアップ【夕刊】(3):IHI、住友鉱、小僧寿し

注目
2018年4月24日 15時27分

■IHI <7013>  3,480円  -240 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位

23日に業績修正を発表。「前期経常を一転5%減益に下方修正」が嫌気された。IHI <7013> が4月23日大引け後(15:00)に業績修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の390億円→210億円(前の期は220億円)に46.2%下方修正し、一転して4.6%減益見通しとなった。

⇒⇒IHIの詳しい業績推移表を見る

■住友金属鉱山 <5713>  4,618円  -259 円 (-5.3%)  本日終値

非鉄株が安い。住友金属鉱山<5713>やUACJ<5741>、日本軽金属ホールディングス<5703>などが値を下げた。米財務省は23日、ロシアのアルミ大手ルサールへの経済制裁を緩和すると発表した。これを受け、アルミの需給逼迫観測が後退し、23日のロンドン金属取引所(LME)でアルミ先物価格が急落した。また、アルミと同様にロシアへの経済制裁で需給引き締まり思惑が浮上していたニッケル価格も大幅安となった。こうしたなか、この日の東京市場ではニッケル関連の住友鉱や大平洋金属<5541>、アルミニウム関連のUACJや日軽金HD、大紀アルミニウム工業所<5702>などへの売りが膨らんだ。

■花王 <4452>  7,692円  -68 円 (-0.9%)  本日終値

花王<4452>、ニチレイ<2871>、中外製薬<4519>、武田薬品工業<4502>、アサヒグループホールディングス<2502>など食品や医薬品のディフェンシブストックが総じて軟調な展開。全般は為替の円安を背景に輸出主力株などがリスクオンの流れに乗って買われたが、逆にこれまで軟調地合いのなかで強さを見せていたデフェンシブ関連に売りが目立つ状況にある。

■小僧寿し <9973>  153円  +45 円 (+41.7%) 一時ストップ高   本日終値

小僧寿し <9973> [JQ]が続急騰し連日で年初来高値を更新した。前日は22日夜の日本経済新聞電子版でアスラポート・ダイニング <3069> [JQ]らとの業務提携が報じられたことが好感され、ストップ高に買われた。同社は23日大引け後、アスラポート、夢の街創造委員会 <2484> [JQ]とデリバリー事業で業務提携すると正式発表しており、前日の流れを引き継ぐ形で本日も大きく買われている。また、同社は宅配代行のデリズを簡易株式交換で完全子会社化すると発表。国内デリバリー市場における新たなビジネスモデルを確立するために、同社、アスラポート、夢の街創造、デリズの4社が共同してデリバリー事業を展開するという。そのほか、アスラポートを引受先とする4億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行することも明らかにした。

■CEホールディングス <4320>  963円  +149 円 (+18.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

23日、CEホールディングス <4320> が18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益を従来予想の8500万円→3億5900万円に4.2倍上方修正したことが買い材料視された。主力の電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」で一部物件の検収が前倒しとなり、売上が計画を上回ったことが寄与。外注費を中心に固定費が減少したことも利益を押し上げた。なお、通期の同利益は従来予想の4億5000万円を据え置いた。

■セブンシーズ <3750>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

セブンシーズホールディングス <3750> [東証2]がストップ高。23日、18年3月期の連結最終損益を従来予想の5100万円の黒字→4億4800万円の黒字(前の期は4億6400万円の赤字)に8.8倍上方修正したことが買い材料視された。不動産保有会社の有価証券売却に伴う売却益が発生したことに加え、直近の業績動向が想定を上回ったことが寄与した。負ののれん発生益1億4800万円を計上することも最終利益の押し上げ要因となった。

■セック <3741>  2,876円  +272 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

セック<3741>が急反発。23日の取引終了後、集計中の18年3月期単独業績について、売上高が従来予想の49億5000万円から51億7500万円(前の期比17.0%増)へ、営業利益が5億5000万円から6億2000万円(同43.2%増)へ、純利益が4億1000万円から4億6800万円(同49.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。移動体通信事業者からの需要が回復してモバイルネットワーク分野が伸長したことに加えて、ロボットの研究開発案件を中心とした宇宙先端システム分野が増加するなど、全ての事業分野が好調だったことが要因としている。また、業績の上振れに伴い従来42円を予定していた期末一括配当を4円増額して46円にするとあわせて発表した。

■エスイー <3423>  694円  +54 円 (+8.4%)  本日終値

エスイー<3423>は急反発。23日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の195億円から201億9900万円(前の期比13.8%増)へ、営業利益が7億5000万円から9億6100万円(同46.5%増)へ、純利益が5億円から6億5600万円(同52.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。公共インフラ老朽化対策などの事業が堅調に推移したことを背景に、関連製品の納入や補修・補強工事が順調に推移したことが売上高を押し上げた。これに加え、原価率の改善も利益を押し上げた。

■アイモバイル <6535>  1,114円  +48 円 (+4.5%)  本日終値

アイモバイル <6535> [東証M]が大幅反発。23日、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年7月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、同社が運営する「ふるなびグルメポイント」の提携レストランで利用可能な「ふるなびグルメポイント」を贈呈する。付与するポイントは1000株未満保有で1万5000ポイント、1000株以上保有で3万ポイント。

■ぱど <4833>  716円  +30 円 (+4.4%)  本日終値

ぱど<4833>の大幅高。フリーペーパーの大手で、RIZAPグループ<2928>の傘下で経営基盤が強化されている。RIZAPはパーソナルトレーニングジムを中心とする美容・健康関連事業などで業績を急成長させているが、M&A戦略を強みとしている。サンケイリビング新聞社を3月29日に買収して子会社化することを発表するなど、フリーペーパー事業でも規模の追求で業容拡大を図る構えだ。ぱどもこのRIZAPの業容拡大戦略に連動する形で継続的な買いが流入している。

●ストップ高銘柄

Nuts <7612>  118円  +30 円 (+34.1%) ストップ高   本日終値

大和自動車交通 <9082>  1,498円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート <1730>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

Jストリーム <4308>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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