話題株ピックアップ【夕刊】(3):JR西日本、日立、タカラトミー
■JR西日本 <9021> 8,256円 +506 円 (+6.5%) 本日終値
27日に発表した「0.8%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる160万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月1日から19年3月29日まで。
■日立製作所 <6501> 850.3円 +48.7 円 (+6.1%) 本日終値
日立製作所<6501>が商いを膨らませ、大きく買いが優勢の展開となった。同社が4月27日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は売上高が9兆4000億円(前期比0.3%増)と強含み横ばいを見込み、営業利益は7500億円(同4.9%増)、最終利益は4000億円(同10.2%増)と増益を見込んでいる。不採算事業の整理が利益水準の押し上げに寄与する。前期が大幅増益だったこともあって、19年3月期業績の伸び率鈍化はやむをえないところだが、最終2ケタ増益を継続する見通しとなったことで、買い安心感につながった。
■飛島建設 <1805> 186円 +10 円 (+5.7%) 本日終値
27日に業績修正を発表。「前期経常を28%上方修正、配当も2円増額」が好感された。飛島建設 <1805> が4月27日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の61億円→78億円(前の期は50.4億円)に27.9%上方修正し、増益率が20.8%増→54.5%増に拡大する見通しとなった。
■前田工繊 <7821> 1,759円 +93 円 (+5.6%) 本日終値
前田工繊<7821>が大幅続伸。4月27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年9月21日~18年3月20日)連結決算が、売上高170億6900万円(前年同期比6.0%増)、営業利益24億1800万円(同19.8%増)、純利益17億3200万円(同14.0%増)と2ケタ営業減益となったことが好感された。自動車資材などで使用されるスパンボンド(連続長繊維不織布)が引き続き好調に推移したほか、子会社業績も想定を上回り堅調となったことが寄与した。なお、18年9月期通期業績予想は、売上高340億円(前期比8.8%増)、営業利益44億円(同8.2%増)、純利益32億7000万円(同5.2%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、子会社未来のアグリが、杜のいちご(宮城県・七ヶ宿町)といちごの周年栽培を可能にするための温室ハウスと栽培システムを提供することで業務提携すると発表しており、これも好材料視されたようだ。
■ソウルドアウト <6553> 4,860円 +255 円 (+5.5%) 本日終値
27日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。ソウルドアウト <6553> [東証M] が4月27日大引け後(16:00)に決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比24.0%増の2.4億円に伸びたが、通期計画の10億円に対する進捗率は24.8%となり、前年同期の25.3%とほぼ同水準だった。
■タカラトミー <7867> 1,134円 +58 円 (+5.4%) 本日終値
タカラトミー<7867>が商いを大きく膨らませ底値圏もみ合いを上に放れてきた。同社が4月27日取引終了後に発表した18年3月期の業績予想修正では、営業利益段階で従来見通しの115億円を131億円に大幅増額修正しており、これが株価を強く刺激する格好となった。国内玩具販売が好調なほか、海外向け輸出も拡大しており、会社側の計画を上回る売上高となり、これが利益にも反映された。
■双日 <2768> 379円 +18 円 (+5.0%) 本日終値
双日<2768>が後場に入り急動意。きょう後場取引開始前に18年3月期の決算を発表、売上高は4兆2090億7700万円(前期比12.4%増)、営業利益は598億3800万円(同15.9%増)、最終利益は568億4200万円(同39.5%増)と高変化をみせた。石炭などの資源価格上昇が追い風となっており、売上高と利益の伸びに反映されている。19年3月期は最終利益予想のみを開示、前期比10.8%増の630億円を見込む。これを材料に買いが集まった。売買高も2時現在で前営業日終日分の2倍以上をこなしている。
■チヨダ <8185> 2,719円 +90 円 (+3.4%) 本日終値
4月27日、チヨダ <8185> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.47%にあたる90万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月2日から11月22日まで。
■錢高組 <1811> 5,620円 +170 円 (+3.1%) 本日終値
銭高組<1811>は上値追い継続、きょうで9連騰と破竹の快進撃を続けている。同社は4月27日取引終了後に18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1292億円から1260億円(前期比13.6%増)と減額したものの、営業利益を49億3000万円から70億4000万円(同86.9%増)へ、最終利益を42億5000万円から57億9000万円(同33.9%増)へ大幅に上方修正しており、これが株高を後押しした。都市再開発などの需要旺盛で好収益環境を享受しており、工事採算の改善が利益率向上に貢献している。また、18年3月期配当を従来予想の50円から100円に倍増させることを発表しており、これもポジティブ視された。
■コメリ <8218> 3,010円 +86 円 (+2.9%) 本日終値
コメリ<8218>が反発。4月27日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高3580億円(前期比4.7%増)、営業利益187億円(同10.2%増)、純利益117億円(同7.3%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感されている。EDLPの推進などで集客力を高め、既存店売上高を前期比0.1%増と想定。また、メガホームセンターの「パワー」業態11店舗、中型店「ホームセンター」業態を業務転換を含め6店舗(HGからの業態転換を含む)、小型専門店「ハード&グリーン」業態13店舗の計30店舗を出店し、さらなるドミナント化の推進で業績拡大を見込んでいる。なお、18年3月期決算は、売上高3419億5600万円(前の期比3.8%増)、営業利益169億6400万円(同1.6%増)、純利益109億700万円(同1.0%減)だった。
■日本和装 <2499> 481円 +80 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
日本和装ホールディングス<2499>がストップ高まで買われた。同社は4月27日取引終了後に、18年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業損益が6200万円の黒字(前年同期は1億100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は12億5800万円(前年同期比29.6%増)で着地。顧客ニーズを反映した教室の提案や既存顧客へのアプローチなどの取り組みが軌道に乗ったほか、利益面では自社クレジットカードの利用促進による他信販会社への支払い手数料の減少などが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、同日には同社従業員が設立した、着付け教室運営全般に関する業務の請負いなどを手掛けるオフィス岩本(福岡市)に出資したことも明らかにしている。
■アイエックス・ナレッジ <9753> 1,051円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
アイエックス・ナレッジ<9753>が急騰。同社は独立系システム構築会社ながら、みずほフィナンシャルグループ<8411>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクとの取引実績が厚く、ブロックチェーン技術の研究でも先駆している。4月27日取引終了後に発表した19年3月期の単独業績予想は、売上高が172億1100万円(前期比3.3%増)、営業利益は7億円(同7.7%増)、最終利益は4億8600万円(同4.6%増)を見込んでおり、利益成長トレンドに陰りがみられないことから、改めて投機資金の流入を誘っている。
■アートSHD <3663> 1,122円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
4月27日、アートスパークホールディングス <3663> [東証2]が決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比50.4%増の2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。車載機器向けUI開発ソリューションをはじめとする自社IP製品の売り上げが拡大し、UI/UX事業の営業損益が前年同期の1008万円の赤字→5242万円の黒字に急浮上したことが寄与。上期計画の300万円をすでに66.7倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
ビート <9399> 332円 +80 円 (+31.8%) ストップ高 本日終値
ヤマザキ <6147> 617円 +100 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
フォスター電機 <6794> 2,073円 -500 円 (-19.4%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース