【中国の視点】英国の魅力:EU離脱で大幅低下、人材流出止まらず

特集
2018年5月23日 10時37分

英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉が今月22日からスタートした。英国のメイ首相は、正しい方向に導くことが交渉の最優先事項だと発言し、期限まですべての事項を急がせるつもりがないと強調した。

中国の専門家は、EU離脱の交渉について、今年3月から実質的な前進がみられないと指摘。また、英国のEU離脱が英国からの人材流出を加速させるほか、不動産市場にも悪影響を与えると強調した。

最近統計によると、今年1-3月期のロンドンの住宅価格は前年同期比で3.2%下落し、下落幅は過去9年で最大だったという。また、同期の高級住宅の販売額も前年同期比で24%減少したと報告された。

さらに、人材の流出が金融センターとしてのロンドンの地位を危うく可能性があると指摘されている。英国のEU離脱をめぐる国民投票が終了してから英国を離れることを選択したEU圏の住人は約12万2000人に上ったと報告された。また、東欧から英国への移民も急速に減少しているほか、自国を離れる英国人は増加していると報告された。世界銀行が発表したデータによると、先進国の中で、海外への移住を決めた英国人はもっとも多いという。

なお、英国企業の上級管理職100人を対象に実施した最新調査では、4分の3の人は今年の英国の成長率が先進7カ国(G7)の中で最も低いと予測した。

《AN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.