円安進み、風向き変わる、SMBC日興証券(花田浩菜)

経済
2018年5月23日 12時00分

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

5/23付の「DailyOutlook」では、企業の想定為替について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『日本企業の業績は、円安が進むと予想EPSが拡大し、円高が進むと予想EPSは減少するといったように、為替の動きに影響を受け易い。また、企業は保守的な計画を立てる傾向があり、実際の為替水準が企業の前提より円安で推移すると、株式市場は業績の上振れを意識する』と伝えています。

続けて、業績堅調が見込まれる中、18年1月下旬以降、為替水準が企業の想定為替より円高水準になったことを挙げ、『業績の伸び悩みが懸念されてきたが、このところの円安進展でそうした懸念は後退し、むしろ今後の業績拡大を意識させる雰囲気が醸成されつつある。当部では、日米の金利差や米中貿易戦争の深刻化回避などを前提に、ドル円は円安基調を辿るとみており、日本株市場は業績拡大に見合った上昇局面に入ると考えている』と分析しています。

さらに、『株価はEPS×PERで求められることから、株価の変動要因はEPSとPERの方向性によって分けて考えることができる。PERは先行きの見通しが良好で高い成長が見込まれると上昇する傾向がある。また、事業戦略や資本戦略など企業に対する評価がPERに反映されることもある。3月期決算発表通過でいわゆる企業のガイダンス・リスクを払拭し、企業の株主重視の姿勢が強まっていることも考慮すれば、PER上昇による株価上昇も期待できよう』とまとめています。

最後にレポートでは、『ドル円と大企業・製造業の想定為替レート』をグラフにして紹介していますので、詳しくは5/23付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

提供:フィスコ

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