欧米日の注目経済指標:5月米雇用統計では平均時給の動向に要注目

経済
2018年5月26日 14時59分

5月28日-6月1日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■5月29日(火)午後11時発表予定

○(米)5月消費者信頼感指数-予想は128.0

同指数の4月実績は128.7で3月実績の127.0を上回った。参考となる5月マークイット総合指数は55.7で4月実績の54.6を上回っていること、5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は98.0で4月実績をやや下回ったが、5月の消費者信頼感指数は4月実績に近い数値となる可能性がある。

■5月31日(木)午後6時発表予定

○(欧)5月ユーロ圏消費者物価指数-予想は前年比+1.6%

参考となる4月実績は前年比+1.2%。5月についてはエネルギー価格が上昇していることから、総合指数は4月実績を上回る可能性が高い。ただし域内の需要増に伴う物価上昇は限定的とみられる。なお、5月のコアインフレ率は4月実績の前年比+0.7%をやや上回る可能性がある。

■5月31日(木)午前8時50分発表予定

○(日)4月鉱工業生産速報値-予想は前月比+1.4%

参考となる3月の実績値は前月比+1.4%。電子部品類と製造設備が生産好調の要因だったようだ。4月については、引き続き半導体製造設備などの汎用・生産用・業務用機械工業が生産増加に寄与すると予想されており、鉱工業生産は3月実績と同水準の伸びとなる可能性がある。

■6月1日(金)午後9時30分発表予定

○(米)5月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+19万人、失業率は3.9%

参考となる4月実績は、非農業部門雇用者数が前月比+16.4万人、失業率は3.9%に低下した。雇用者増加数は市場予想の+19.2万人程度を下回った。5月については20万人規模の雇用増は難しいものの、4月実績を多少上回る雇用増となる見込みであり、市場予想は妥当か。なお、平均時間給については労働市場の需給関係が特に変わっていないことから、4月実績の前年比+2.6%を上回る伸びとなるかどうか微妙。

その他の主な経済指標の発表予定は、5月30日(水):(米)5月ADP雇用統計、(米)1-3月期国内総生産改定値、5月31日(木):(欧)4月ユーロ圏失業率、(米)4月PCEコア指数、(米)5月シカゴ購買部協会景気指数、6月1日(金):(米)5月ISM製造業景況指数。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.