今日の為替市場ポイント:米朝首脳会談開催への思惑でドル下げ渋りも

通貨
2018年5月28日 8時34分

25日のドル・円相場は、東京市場では109円14銭から109円74銭まで反発。欧米市場でドルは109円60銭から109円13銭まで反落したが、109円39銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は、109円台後半で推移か。米朝首脳会談をめぐる思惑が交錯する中、ドル買い・円売りが優勢となっている。日経平均株価の動きを手掛かり材料に、109円台後半で一進一退の動きとなりそうだ。

トランプ米大統領は27日、北朝鮮との首脳会談実現に向けて米朝の代表団が協議に臨んでいること明らかにした。また、朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長も26日に板門店で行われた南北首脳会談で米朝首脳会談への確固たる意志を表明した。これを受けて、史上初の米朝首脳会談の実現への期待感が再び強まり、ドル買い・円売り地合いが強まっている。

ただ、米政権が検討を開始した輸入自動車と部品の関税引き上げへの警戒感も強まっており、ドルの上値を抑えているもよう。本日の東京市場では日経平均株価の動きを眺め、109円台半ばから後半の水準でのレンジ内取引が予想される。また、28日の米国市場はメモリアルデー(戦没者追悼)の祝日に伴い休場のため、積極的な商いは手控えられそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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