前場に注目すべき3つのポイント~自律反発意識も戻り待ちの売り圧力を警戒

市況
2018年5月28日 9時25分

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発意識も戻り待ちの売り圧力を警戒

■決算チェック:イワキ、通期業績予想を上方修正、医薬・FC事業か計画上回る

■前場の注目材料:ジェイテクト<6473>三菱重工<7011>との提携協議を中止、工作機械

■自律反発意識も戻り待ちの売り圧力を警戒

28日の日本株市場は、引き続き不安定な相場展開になりそうだ。25日の米国市場はまちまちの展開となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の22345円だった。25日線が心理的な上値抵抗として意識されやすく、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいところであろう。円相場は1ドル109円50銭台で推移しており、足元での円高傾向も手掛けづらくさせそうだ。

一方で、トランプ大統領は中止を発表した米朝首脳会談について、当初予定通り6月12日に開催される可能性を示唆しており、地政学リスクは後退。先週の下げに対する自律反発も意識されやすく、下値の堅さは意識されやすいところである。また、今週はMSCIのリバランスなどインデックスイベントを控えているため、大きなトレンドは出難いところであろう。その他、週末には米雇用統計を控えており、長期金利の上昇への思惑等も一方向に振れ難い状況に向かわせそうだ。

ただし、24日のシカゴ日経225先物は一時22075円まで下げ幅を拡大する場面をみせていた。これが幻となるとみるよりも、警戒感を残す格好になりやすい。北朝鮮情勢への警戒がくすぶるほか、トランプ政権が自動車・自動車部品に最大25%の関税導入を検討しているなど、貿易戦争への懸念も手掛けづらくさせよう。出来高が膨らみにくい需給状況のなか、ファンド筋による仕掛け的な売買も引き続き警戒する必要がありそうだ。これらの影響を受け難い、中小型株中心の物色が続くとみておきたい。

(村瀬 智一)

■イワキ、通期業績予想を上方修正、医薬・FC事業か計画上回る

イワキ<8095>は25日、通期業績予想の修正を発表。営業利益は16.00億円と従来の14.00億円から上方修正しており、一転、営業増益を見込む。医薬・FC事業の利益面において期初予想を上回って推移。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22450.79、+13.78)

・ナスダックは上昇(7433.85、+9.43)

・SOX指数は上昇(1390.84、+12.12)

・日銀が大規模緩和継続

・米長期金利が低下

・米朝首脳会談、中止から一転開催の可能性

・1ドル109円60-70銭

・ファナック<6954>IoT基盤連携実証、経産省と協力、20年度具体化、三菱電<6503>

・ジェイテクト<6473>三菱重工<7011>との提携協議を中止、工作機械

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.