話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、IDOM、富士PS

注目
2018年6月13日 15時22分

■ヨシックス <3221>  3,745円  -325 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位

ヨシックス<3221>は大幅反落。12日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.6%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。同社は、すし居酒屋「や台ずし」などを展開している。4月の同0.8%減を減収率で上回ったことや、株価が5月下旬から6月初めにかけて急上昇した反動もこの日の下げにつながったようだ。

■任天堂 <7974>  39,120円  -2,590 円 (-6.2%)  本日終値  東証1部 下落率5位

任天堂<7974>が急落、一時3000円を超える下げをみせ、売買代金も突出しており一部市場関係者の話題となった。日本時間13日から米ロサンゼルスで世界最大の見本市「E3」が開催されており、同社はその関連株の一角としても注目されていただけに目先出尽くしの売りという見方もできるところ。ただ、市場では「E3を意識して買われていたソニーなどと比較して(同社株は)E3を事前に織り込むような値動きはなく、むしろ目立った新作が発表されないことを見込んで売りに押される展開だった。材料出尽くしでは理由がつかない」(準大手証券ストラテジスト)という。E3では「ニンテンドースイッチ」向け新作ソフトの発売日などを発表したが、下期に偏っていることで上期のスイッチ販売に逆風が意識されたとの指摘や、E3に合わせたプレゼンテーション動画の内容について、19年発売予定のゲームに「マリオ」など人気シリーズへの言及がなかったことなどが嫌気されたとの見方も出ていたが、「いずれもはっきりした売り材料とは言えない。ただ、もともと米国ではスイッチの売り上げがピークアウトしている状況で、海外投資家の潜在的な売り圧力があった。E3開幕を契機にアルゴリズム売買による仕掛け的な売りなども観測され、これが急激な商いの増加にも反映されている」(大手ネット証券アナリスト)という。なお、個人投資家の回転売買も引き続き活況であり「当社店内で見る限り個人は押し目買い意欲旺盛で、買い越しになっている」(同)としている。

■IDOM <7599>  693円  -37 円 (-5.1%)  本日終値

IDOM<7599>は大幅反落。12日に発表した5月度の月次データで、直営店車両販売台数が前年同月比6.4%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。直営店の小売台数が同10.1%減と大きく減少したことが響いた。なお、5月末の店舗数の合計は569店と、4月の568店から1店舗増加した。

■NISSHA <7915>  2,272円  -52 円 (-2.2%)  本日終値

NISSHA<7915>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で、投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を4200円から3500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。スマートフォンやタブレット用センサーフィルムの需要想定引き下げなどで、18年12月期の営業利益予想を157億円から116億円へ、19年12月期を同175億円から150億円へ、それぞれ下方修正したことが要因。ただ、足もとの株価調整は行き過ぎとしており、第2四半期決算で下期以降の需要回復と労務費管理などによる収益改善期待の向上や、非IT分野の成長加速期待の高まりなどを背景に上昇転換を予想するとしている。

■ミサワ <3169>  509円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ミサワ <3169> がストップ高。12日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比78.3%増の4100万円に拡大して着地したことが買い材料視された。同社は「unico」ブランドの家具・インテリア雑貨を直営店とネット通販で販売している。2-4月期は為替差損が前年同期より約3500万円増加したものの、増収効果で吸収し、大幅増益を達成した。上期計画の9400万円に対する進捗率は5年平均の38.1%を上回る43.6%に達しており、順調なスタートを切ったことが好感されたようだ。

■SKIYAKI <3995>  5,170円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

12日、SKIYAKI <3995> [東証M]が7月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は4300万円で着地した。また、ペット関連サービスの開発・運営を手掛けるピーリンクと資本業務提携をすることも明らかにした。

■富士ピー・エス <1848>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

富士ピー・エス<1848>がストップ高。12日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月19日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入った。同社は、プレストレストコンクリート(PC)工法大手で、道路・橋梁などの土木工事に強み。19年3月期連結業績予想は売上高286億円(前期比4.5%増)、経常利益8億6000万円(同14.1%増)を見込む。

■ガイアックス <3775>  1,098円  +144 円 (+15.1%) 一時ストップ高   本日終値

ガイアックス<3775>が一時ストップ高まで買われた。同社は12日、出資先のTRUSTDOCK(東京都千代田区)が、レシートをスマホ撮影するだけで現金がもらえるアプリ「ONE」を開発・展開するONE FINANCIAL(東京都港区)と業務提携することで合意したと発表。ONE FINANCIALは、TRUSTDOCKが提供するAPI型オンライン本人確認サービス「TRUSTDOCK」により、「ONE」を利用するユーザーの本人確認業務をスムーズに行うことが可能。このほど、本人確認業務代行の導入実施を完了したことを明らかにしている。

■ネオジャパン <3921>  1,917円  +237 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ネオジャパン <3921> が急騰。12日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の経常利益(非連結)が前年同期比13.7%増の1.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。グループウェア「desknet’s NEO」クラウド版の利用者数が増加し、2ケタ増収を達成したことが寄与。上期計画の2億円に対する進捗率は93.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■エムアップ <3661>  1,605円  +149 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

エムアップ<3661>は続伸。日証金が12日、エムアップ株について13日約定分から貸借取引の申込停止措置を解除し、一方で貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制一部解除に伴って、売買の自由度が回復するとの見方から買いが優勢となったようだ。

●ストップ高銘柄

バルクホールディングス <2467>  1,575円  +300 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

コムシード <3739>  916円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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