話題株ピックアップ【夕刊】(1):オハラ、西松屋チェ、ラクスル
■オハラ <5218> 2,719円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
オハラ <5218> がストップ高。14日大引け後に発表した18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益が前年同期比2.3倍の14.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体露光装置向け高均質ガラスや耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」が好調だったほか、高性能光学機器向け新製品やレンズ加工品の販売も伸び、13.9%の大幅増収を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→29億円に45.0%上方修正。従来の10.8%減益予想から一転して29.3%増益見通しとなった。併せて、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。
■西松屋チェーン <7545> 1,338円 +121 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
西松屋チェーン <7545> が急反発。14日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)が前年同期比22.3%増の33億円に伸びて着地したことが買い材料視された。20店舗を新規出店した効果に加え、紙おむつなどの消耗品や季節商品、利益率の高いPBブランド商品の販売が好調だったことが寄与。人件費や広告宣伝費などの販管費を抑制したことも増益につながった。
■ラクスル <4384> 2,502円 +199 円 (+8.6%) 本日終値
ラクスル<4384>が大幅高で5日続伸。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年8月~18年4月)単独決算は、売上高79億3800万円、営業損益5600万円の赤字、最終損益8400万円の赤字となった。5月31日に新規上場したばかりのため、前年同期は四半期決算を発表していないものの、会社発表によると前年同期の営業損益は8億8600万円の赤字であり、赤字幅が大幅に縮小したことが好感されたようだ。広告宣伝費などで赤字は継続しているものの、主力の「ラクスル」でユーザー獲得ペースが加速。同社が企業価値の源泉と位置づける売上総利益は19億8600万円(前年同期比59.2%増)と増加している。なお、18年7月期通期業績予想は売上高105億1500万円(前期比37.0%増)、営業利益5000万円(前期11億4500万円の赤字)、最終利益600万円(同11億7500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■エニグモ <3665> 1,610円 +97 円 (+6.4%) 本日終値
エニグモ<3665>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後に、19年1月期第1四半期(2~4月)の単独決算を発表。今期から単独決算に移行したため前年同期との単純比較はできないものの、営業利益は4億7900万円と通期計画17億4500万円に対する進捗率が27.4%になったことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は11億4300万円で着地。ソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」は、会員数が約524万人(前年同期比24.0%増)、商品総取扱高が98億8700万円(同12.3%増)と順調に拡大した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■ウェルビー <6556> 1,670円 +82 円 (+5.2%) 本日終値
ウェルビー<6556>が反発、最高値街道に躍り出た。障害を持つ人などの就職を支援する就労移行支援事業を展開、安倍政権が進める「一億総活躍社会」の国策テーマに乗る銘柄としても存在感を強めている。今年3月末に1株を3株にする株式分割を行い、実施後はいったん調整を入れたものの、5月に入ってから一気に水準を切り上げてきた。業績は14年3月期以降、目を見張るほどの増収増益基調が続いており、19年3月期は伸び率が鈍化するとはいえ営業利益段階で前期比28%増の12億9500万円を予想している。PERはやや高めながら、成長力の高さを根拠にファンドなど法人筋とみられる実需買いが流入したようだ。
■バロック <3548> 1,063円 +47 円 (+4.6%) 本日終値
バロックジャパンリミテッド <3548> が急反発。14日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の2.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主軸商品の開発強化や商品構成の見直し、ポイント会員アプリを活用した販売促進が奏功し、国内の既存店売上高が前年実績を上回ったことが寄与。仕入原価や物流コストの低減なども大幅増益に貢献した。
■FRONTEO <2158> 1,237円 +46 円 (+3.9%) 本日終値
FRONTEO<2158>が急反発。同社は米国を中心に訴訟支援ビジネスを手掛けるが、人工知能(AI)技術を使ったビッグデータ分析事業を強みとしており、AIエンジン「KIBIT」を活用した案件を数多く獲得している。今週13日には特許調査・分析システム「KIBIT Patent Explorer」の機能を追加し、顧客の特許関連データを暗号化することで解析作業時の機密性を高める「データ暗号化サービス」の提供を開始したことも発表、同分野のサービス領域を広げている。
■ティーガイア <3738> 3,115円 +105 円 (+3.5%) 本日終値
携帯販売代理店最大手のティーガイア<3738>に注目。同社は19年3月期通期業績予想で、売上高5400億円(前期比2.3%減)、経常利益200億円(同30.4%増)と大幅経常増益を見込む。主力のモバイル事業では、移転・改装などの店舗機能拡充やICTの活用、変形労働制の浸透により生産性を高めることで利益を確保する。また、ソリューション事業では、法人需要拡大から販売台数・サービスの獲得ともに増加を見込む。一方、決済サービス事業では、プリペイド決済市場の成長を受け、スマートフォンを店頭でかざすことで利用できる「デジタル版QUOカード」という新たな収益基盤の創出を目指す。また、年間配当は前期比18円増の73円を予定している。株価は、今年2月以降順調に下値を切り上げ、ここきて3100円を軸にした高値圏でのもちあい商状となっている。ただ、PERは12倍台と依然として割安水準にあり、今後もジリ高歩調が期待できそうだ。
■キョウデン <6881> 581円 +18 円 (+3.2%) 本日終値
キョウデン<6881>が上値追い態勢を加速、約12年ぶりの高値圏に再浮上してきた。同社はプリント配線板を手掛け、車載や産業機器向けで旺盛な需要を取り込むことに成功している。18年3月期営業利益は前期比47%増の30億4000万円とたかい伸びを示したが、続く19年3月期も32%増の40億円予想と好調だ。IoT時代の到来に伴うデバイスの増加がプリント基板の需要を強く喚起することから、中期的な成長余地の大きさが注目され始めている。
■ステラ ケミファ <4109> 3,900円 +115 円 (+3.0%) 本日終値
ステラ ケミファ<4109>が大幅続伸で年初来高値を更新した。東海東京調査センターが14日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」へ引き上げ、目標株価を2090円から4380円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターによると、半導体・液晶向け高純度フッ酸の出荷量は18年3月期に前年比26.3%増の8.3万トンだったが、19年3月期は同7.9%増の9.0万トンに増加する計画という。同社レベルの低不純物の高純度フッ酸を出荷できる企業は世界的に限られているため、半導体微細化や3DNAND需要の増加を背景に、同社製品は19年3月期以降も年率20%増を継続できると指摘している。一方、電池材料はユーザーの在庫調整の影響で18年3月期は伸び悩んだが、19年3月期以降は順調に回復すると予想。これらを要因に、19年3月期営業利益は会社予想の26億円を大きく上回る40億円を見込んでいる。
株探ニュース