NYの視点:米NAHB住宅市場指数は低下、関税で木材費高騰が住宅価格をさらに押し上げ

経済
2018年6月19日 7時37分

全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表した6月住宅市場指数は68と、予想外に5月の70から低下した。依然、高い水準にあるものの昨年12月に付けた18年ぶりの高水準からは低下基調にある。主要項目である一戸建て住宅の販売指数は75と、76から低下。販売の6カ月見通しも76と、5月の77から低下した。また、購買見込み客足指数も50と、5月の51から低下した。6カ月平均の76、78、52をそれぞれ下回った。

NAHBは、資材価格の高騰が建設業者のセンチメントを引き下げたと指摘。カナダから輸入している木材費が関税の影響で高騰。一戸建て住宅の価格に9000ドル(99万円相当)の新たなコストとなっているという。5月の木材価格は史上最高値を更新。加えて、住宅ローン金利の上昇、手ごろな価格の住宅の供給不足、住宅価格の急伸で、特に初めての住宅購入者にとり、住宅購入の魅力が薄れる。

住宅市場にとって、初めての住宅購入が鍵を握る。エコノミストは米国の4-6月期経済で4%台半ばの成長率を予想している。ロス商務長官やFRB高官は、関税による経済への影響は限定的と見ているが、今後の指標に注目したい。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.