大型IPO後は市場全体が底堅く推移する経験則、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。
6/19付の「DailyOutlook」では、大型IPO後の市場推移について考察しているのでご紹介します。
まず同レポートでは、『本日、新規上場するメルカリ(4385)の新規株式公開(IPO)に伴う資金吸収額は最大1,300億円強となり、2018年におけるIPOとして最も大きい規模だ』と伝えています。
続けて、初値が公開価格を上回るなど順調な滑り出しとなれば、投資家の資金繰りが好循環につながるだろうとの見方を示し、『また、これまで株式投資に関心のなかった人が興味を持つことで、市場全体の活性化が促されると考えられる。大型IPOは市場全体に好影響を与えると期待される』と分析しています。
さらに、『2015年以降の大型IPO後の市場全体の動向を見てみる。日本郵政(6178)をはじめとした郵政3社(上場日2015年11月4日)、LINE(3938、同2016年7月15日)、JR九州(9142、同2016年10月25日)、SGHD(9143、同2017年12月13日)は、いずれも初値が公開価格を上回り、順調な滑り出しであった。当該銘柄の上場前営業日を基準に日経平均株価の推移をみると、上場から約1ヵ月経過となる20営業日後はいずれのケースでも基準を上回り、平均4.2%上昇している。なお、10営業日後に大きく下落した局面があるが、米大統領選による波乱で日経平均株価が1営業日で前日比5.4%下落した特殊要因が大きい(2016年11月9日)。事前調査によると、メルカリは日本発のフリーマーケットアプリ運営業者として注目度が高く、投資家の購入意欲は強いとみられる。今回も、大型IPO後は市場全体が底堅く推移する経験則に期待したい』とまとめています。
最後にレポートでは、『大型IPO後の日経平均株価の推移』をグラフにして紹介しています。詳しくは6/19付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。
また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
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フィスコリサーチレポーター花田浩菜
《ST》
提供:フィスコ