話題株ピックアップ【夕刊】(2):コマツ、三菱UFJ、KeyH

注目
2018年6月19日 15時21分

■三信電気 <8150>  1,905円  -52 円 (-2.7%)  本日終値

三信電気<8150>は反落。同社が11日までに実施した自社株のTOBに対して、旧村上ファンド関係者が運営するC&Iホールディングス(東京都渋谷区)らが応募したことが判明しており、「物言う株主」の保有割合減少で株主還元への期待感が薄らいだとの見方が強まったようだ。18日の取引終了後に財務省に提出された変更報告書によると、三信電気が実施した自社株のTOBに対して、C&Iホールディングスや共同保有者のオフィスサポート(東京都渋谷区)らは保有する株式全てについて応募し、そのうち一部を残して買い付けられたという。決済は7月3日だが、保有割合は直近の38.92%から半減する見通しだ。

■コマツ <6301>  3,180円  -81 円 (-2.5%)  本日終値

コマツ<6301>が4日続落、日立建機<6305>は8日続落と下値模索の動きを強め、年初来安値を連日更新、建機株の下げが目立つ。建機は中国向けに売上比率が高く、米中貿易摩擦問題が激化するなか、中国関連株として売りのターゲットとなっている。トランプ米大統領が中国に対し、新たに2000億ドル相当の輸入品に10%の追加関税を検討する意思を示し、中国側も報復関税辞さずの構えをみせていることから、この問題の余波が株式市場でも懸念されている。

■三菱UFJ <8306>  640.3円  -12.9 円 (-2.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の下値模索の展開が続いた。きょうも売り優勢で始まり4日続落、連日の年初来安値更新となった。外国人投資家などを中心とした継続的な売りが出たもようだ。前日の米国株市場ではシティグループやゴールドマン・サックスなど大手金融株は高安まちまちだったが、ここ米長期金利の低下傾向が続いており、これが同社株などメガバンクには逆風となっている。前日の米10年債利回りは終値ベースで2.91%台まで低下しており、米国事業での運用利ザヤ拡大期待が後退している。

■KeyHolder <4712>  184円  +50 円 (+37.3%) ストップ高   本日終値

KeyHolder<4712>に投機資金が集中。同社はアミューズメント施設運営のほか、パチスロ機器などのレンタルも行っている。18日取引終了後、秋元康氏の特別顧問就任が決定したことを発表。また、秋元康氏、Y&N Brothers(東京都千代田区)、A.M.Entertainment(東京都渋谷区)らとエンターテインメントコンテンツの企画・開発・制作事業を行う合弁会社を設立するほか、仮想ライブ空間「SHOWROOM」を運営するSHOWROOM(東京都渋谷区)と広告・プロモーション・企画などで業務提携することも発表しており、業容拡大に向けた積極的な動きを評価する買いを呼び込んだ。

■明治機械 <6334>  389円  +66 円 (+20.4%) 一時ストップ高   本日終値

明治機械 <6334> [東証2]が一時ストップ高。18日大引け後、同社が昨年11月に販売を開始した接着架台工法「エスノンホール」の技術をもとに、東洋アルミニウムが販売する超軽量太陽光パネル「HANEモジュール」を支える架台を共同開発すると発表しており、これを好感する買いが殺到した。超軽量太陽光パネル「HANEモジュール」と「接着架台工法」を組合せることにより、今まで屋根荷重の懸念により設置をあきらめていた屋根への設置を可能とする。また、屋根に穴を開けない接着工法の採用することで、従来の施工方法では設置できない数多くの屋根への設置を可能とした仕様となっている。年内に販売を開始する予定で、中期的な事業規模として年間売上高10億円を目標としている。

■やまねメディカル <2144>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値

やまねメディカル<2144>はストップ高。18日の取引終了後、暗号通貨(高度な暗号技術を用いる仮想通貨)発行を伴う新事業をスタートさせ、成長第3ステージの主力事業に位置づけると発表しており、これを好材料視した買いが入った。これに伴い同社では、暗号通貨推進室、暗号通貨研究室、全社横断的な暗号通貨事業推進会議を組成して社内体制を整備した。また同時に、金融庁と事前協議(事前審査を含む)を開始しており、新事業の詳細については金融庁との協議を踏まえた上で改めて発表するとした。

■システムズ・デザイン <3766>  1,371円  +155 円 (+12.8%)  本日終値

システムズ・デザイン<3766>は続急伸。システムインテグレーションやデータ入力代行業務を主力とするが、人工知能(AI)を活用したコールセンター業務が好調で収益に貢献している。AIを使った知識検索サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジサーチ」の提供ではソフトバンクグループ<9984>と販売パートナー契約を締結している。業績好調で19年3月期は13%増収、47%営業増益を計画している。株価は5月末から6月初旬にかけて3日連続ストップ高(取引時間中を含む)を演じるなど足の軽さが際立つ。

■ビーマップ <4316>  1,137円  +107 円 (+10.4%) 一時ストップ高   本日終値

ビーマップ<4316>が突発人気化、一時ストップ高に買われる人気となった。市場では「大阪北部の大地震で交通網が麻痺したことから、災害時対応で交通関連アプリなどを手掛ける同社株に個人投資家などの短期資金が着目した。また、きょう急速人気化したアミューズメント施設などを手掛けるKeyHolder関連の一角としてはやす声もあるようだ」(国内ネット証券)としている。時価総額30億円台と小型で値運びが速く、株価は1000円近辺で底値もみ合い局面にあったことも値ごろ感からの追随買いを誘った。

■シェアテク <3989>  3,810円  +330 円 (+9.5%)  本日終値

シェアリングテクノロジー<3989>が急反発。18日の取引終了後、同日発生した大阪府北部を震源とする地震の直後から、同社が運営する生活関連サービスサイトの一部ジャンルで、今回の地震に関すると思われる問い合わせが増加していると発表しており、これが材料視された。問い合わせが増加しているのはガラス修理や雨漏り、カギ修理などで、一部の窓口では電話がつながりにくくなっているという。なお、会社側では、今回の問い合わせの増加と地震との因果関係を明確に確認しているわけではないとしている。

■JESCO <1434>  599円  +48 円 (+8.7%)  本日終値

JESCOホールディングス<1434>が4日ぶりに反発。18日の取引終了後、子会社JESCO CNSが、NEC<6701>から東北地方におけるトンネルCCTV設備工事を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。受注金額は4億860万円で、工期は18年5月から19年8月まで。工事進行基準の適用により、18年8月期から19年8月期にかけて売り上げ計上する予定としている。

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