話題株ピックアップ【夕刊】(2):メルカリ、コロプラ、アプリックス

注目
2018年6月22日 15時20分

■NECネッツエスアイ <1973>  2,485円  +17 円 (+0.7%)  本日終値

NECネッツエスアイ<1973>は後場プラス圏に浮上。この日の午前中、ソネディックス・ジャパン(東京都港区)およびソネディックスグループが投資する合同会社から、岩手県遠野市における大規模太陽光発電所建設を受注し、建設工事を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。建設する発電所は、総開発面積約100万平方メートルで、太陽光パネルは約10万枚強、合計発電容量(定格発電出力)は46.6メガワットに上るという。受注金額は、約117億円で、完成は20年春を予定しているという。

■ビルファンド <8951>  626,000円  +4,000 円 (+0.6%)  本日終値

J-REITが軒並み高。日本ビルファンド投資法人<8951>やジャパンリアルエステイト投資法人<8952>、オリックス不動産投資法人<8954>などが年初来高値を更新した。全体相場が軟調地合いとなるなか、「内需関連の出遅れセクターとして物色機運が高まっている」(アナリスト)という。J-REITは、毎月分配型ファンドからの資金流出が続き、昨年後半から今年前半にかけ弱含み状態が続いたが、毎月分配型ファンドに絡む懸念にも一巡感が出ている。代表銘柄であるビルFの利回りは3%近辺の水準にあり、投資価値の高さが再評価されている。

■Genky <9267>  4,520円  +15 円 (+0.3%)  本日終値

Genky DrugStores<9267>が3日続伸。午前9時ごろに発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比2.5%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全店売上高は同10.9%増だった。また、昨年7月からの通期では、既存店売上高は同3.5%増、全店売上高は14.8%増と伸長した。

■メルカリ <4385>  4,550円  -260 円 (-5.4%)  本日終値

メルカリ<4385>が3日続落。株価は一時プラス圏に浮上する場面もあったが、全般上値は重く、買い一巡後は大きく売られた。同社は19日に東証マザーズに新規上場(IPO)しており、この日で上場4日目。19日に3000円の公開価格を67%上回る5000円で初値をつけたが、上場2日目以降は利益確定売りに頭を押さえられる展開が続くなか、5000円の初値水準が上値抵抗線となりつつある。下値は4500円前後が意識されており、目先は4000円後半での往来相場となる可能性が出ている。

■コロプラ <3668>  738円  -31 円 (-4.0%)  本日終値

コロプラ<3668>が年初来安値を更新。この日午前中に米ファンドのキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが提出した変更報告書で、同社のコロプラ株保有割合が5.57%から3.94%に低下したことが判明しており、需給思惑が低下したようだ。なお、報告義務発生日は6月15日としている。

■Jティッシュ <7774>  1,237円  -39 円 (-3.1%)  本日終値

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>は反落。21日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、営業損益を2億5000万円の黒字から4900万円の赤字(前期2億1100万円の黒字)へ、最終損益を1億9700万円の黒字から5300万円の赤字(同2億2700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。同日付で、名古屋大学・信州大学とCD19陽性の急性リンパ性白血病を対象とする自家CAR-T細胞治療薬の開発、製造、販売における特許実施許諾契約を締結することを発表しており、これに伴い契約一時金の支払いなどが発生するためという。なお、売上高は30億8000万円(前期比35.6%増)の従来予想を据え置いている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,199円  -197 円 (-2.7%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が安い。為替相場が一時109円後半へと円高が進行したことに加え、ドイツのダイムラーが20日、米中貿易摩擦の影響で18年の利益見通しの下方修正を発表した。これを受け、ダイムラーの株価が急落したほか、同じくドイツのフォルクスワーゲン、アメリカのゼネラル・モーターズ、フォードなどの株価が下落。世界的な自動車株下落の流れが強まるなか、日本の自動車株にも売りが膨らんだ。

■ジェイホールディングス <2721>  962円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス<2721>がストップ高。21日の取引終了後、子会社アセット・ジーニアス(AG)が、シンガポールのハッピー・インセント社からシステム開発を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。ハッピー・インセント社は、ブロックチェーン技術を用いて分散型評価経済プラットフォームを活用する事業を展開している企業。今回AGが受注したのは、一般利用者による評価行動を基に当該利用者を評価するユーザー評価エンジンの構築や、悪意の利用者による不正行為を検知する不正防止エンジンの構築、さらにブロックチェーン技術を活用したユーザー評価、および評価に基づく対価の支払いに関する履歴記録プラットフォームの構築など。なお、受注金額は12万シンガポールドル(約1000万円)で、18年12月期業績への影響は軽微としている。

■アプリックス <3727>  326円  +45 円 (+16.0%) 一時ストップ高   本日終値

アプリックス <3727> [東証M]が急反騰。21日大引け後、スマート打刻サービス「DAKOQ(ダコク)」を7月20日に発売すると発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。「DAKOQ」は無線でスマートフォンに信号を発信する装置である“ビーコン”のそばを通るだけで打刻を記録するサービス。打刻操作が不要なほか、電源がない場所や屋外などさまざまな場所に設置可能であることなどの特徴を持つ。自社製品のビーコン「MyBeaconシリーズ」とスマートフォンアプリ「DAKOQ」、「DAKOQ」クラウドをセットで販売する予定だ。

■北野建設 <1866>  421円  +42 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

北野建設<1866>が後場急騰。午後1時30分ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の自社株買いは、上限を500万株(発行済み株数の8.34%)、または20億円としており、取得期間は7月2日から来年3月26日まで。自社株の処分に伴う株式価値の希薄化を回避するとともに、資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

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