飯野海運---1Q純利益256.2%増、業績予想の上方修正を発表

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2018年8月2日 17時18分

飯野海運<9119>は31日、2019年3月期第1四半期(18年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.5%増の208.31億円、営業利益が同44.2%増の18.32億円、経常利益が同89.6%増の20.15億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同256.2%増の35.83億円となった。

外航海運業の売上高が前年同期比2.1%増の159.70億円、営業利益が同118.1%増の8.57億円となった。オイルタンカーは支配船腹を長期契約に継続投入し、安定収益を確保した。ケミカルタンカーは、同社の主要航路である中東から欧州向け及びアジア向けの数量輸送契約に加え、スポット貨物を積極的に取り込むことで、安定した稼働を維持した。プロダクトタンカーは、支配船腹を中長期契約に継続投入した。大型ガスキャリアは、LPGキャリア及びLNGキャリア共に既存の中長期契約へ継続投入することで安定収益を確保した。ドライバルクキャリアは石炭専用船とチップ専用船については順調に稼働した。ポストパナマックス船は市況上昇のタイミングを捉えた配船や数量輸送契約に投入した他、新規の専航船契約を締結する等、安定収益の確保に努めた。ハンディ船は市況上昇下でのスポット航海を中心に効率的な配船・運航に努めた結果、運航採算は向上した。

内航・近海海運業の売上高は前年同期比0.3%増の22.37億円、営業利益が同104.3%増の1.43億円となった。内航ガス輸送は、出荷プラントの定期修繕、運航船の入渠等による稼働減少の影響を受けたが、船員費上昇と安全対策費用の荷主負担を目的として契約の有利更改、効率配船の実施、及び中長期契約を中心に安定的な稼働を確保することで採算を維持した。近海ガス輸送は、新造船の流入圧力が低下していることに加え東南アジアの荷動きが好調な影響により市況が上昇したため、従前の契約に比べ有利更改を果たした。

不動産業の売上高が前年同期比0.8%増の26.79億円、営業利益が同3.1%増の8.32億円となった。賃貸ビルは、所有する各ビルにおいて良質なテナントサービスの提供に注力し、概ね順調に稼働した。また、参画する新橋田村町地区市街地再開発事業が本格的に始動した。イイノホール&カンファレンスセンターは、セミナー、講演会、映画試写会、その他催事の積極的な誘致により、稼働の維持に努めた。フォトスタジオ事業を行うイイノ・メディアプロは、プロダクション部門での海外大型広告案件獲得の他、主力のスタジオ部門、ロケーション、レタッチ部門での積極的な利用誘致により、稼働は堅調に推移した。

2019年3月期については、同日に業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比4.5%増(前回予想比1.2%増)の850.00億円、営業利益が同13.3%増(前回予想比3.2%増)の64.00億円、経常利益が同14.4%増(前回予想比6.0%増)の53.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同57.9%増(前回予想比1.5%増)の67.00億円としている。

《SF》

提供:フィスコ

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