フェローテックHD---1Qは半導体等装置関連事業が2ケタ増収増益で好調、19/3期も好調見込む

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2018年8月15日 15時27分

フェローテックホールディングス<6890>は14日、2019年3月第1四半期(2018年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.0%増の226.72億円、営業利益が同19.4%増の27.07億円、経常利益が同2.2%増の17.85億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同26.2%減の6.83億円となった。

半導体等装置関連事業は、売上高が前年同期比21.2%増の127.37億円、営業利益が同44.4%増の24.51億円と2ケタ増収増益となった。真空シールは半導体微細化投資や有機ELパネルの投資が継続され、同部品は伸長した。半導体のウエーハプロセスに使用されるマテリアル製品は、スマートフォン用フラッシュメモリ等の需要が旺盛でデバイスメーカー各社の装置稼働率が一定の水準で推移した。マテリアル製品の製造ラインの拡張と、新たにセグメント入りした装置部品洗浄の5拠点目となる新たな工場を建設中である。

太陽電池関連事業は、売上高が前年同期比30.8%減の30.36億円、営業損失は2.85億円(前年同期は営業損失2.22億円)となった。太陽電池産業は、市場環境が低調であったが、太陽光発電の設置量は拡大している。中国市場で価格競争が発生し、価格下落が進んだため生産調整と、大きな損失を回避するために在庫処分を行った。シリコン結晶製造装置や石英坩堝は半導体用途へ移管が進んでいる。

電子デバイス事業は、売上高が前期比11.7%減の28.46億円、営業利益は同36.2%減の5.13となった。主力の自動車温調シート向けサーモモジュールは、北米市場と欧州市場で自動車販売台数が減少し影響を受けた。移動通信システム、医療検査装置、バイオ関連機器等は概ね計画通りに推移した。パワー半導体基板は、新たな顧客からの受注を受け増産体制を構築している。磁性流体は、高位機種スマートフォンの販売台数が減少し、やや軟調に推移した。各製品は、景気に左右されにくい業種への販売を進めている。

2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比8.2%増の980.00億円、営業利益が同16.2%増の98.00億円、経常利益が同18.7%増の85.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同97.9%増の53.00億円と期初予想を据え置いている。

《MH》

提供:フィスコ

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