ユーロ週間見通し:底堅い展開か、トルコリラ安への過度な懸念は後退

通貨
2018年8月18日 16時02分

■やや強含み、新興国通貨安を意識したユーロ売りは一巡

先週のユーロ・ドルはやや強含み。トルコリラ安をきっかけにした欧州金融機関の資産悪化への懸念が根強く、ユーロ売りが先行したが、新興国通貨安を意識したユーロ売り・米ドル買いは週末前に一巡。17日の欧米市場ではユーロ買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.14ドル台を回復した。取引レンジ:1.1301ドル-1.1445ドル。

■下げ渋りか、1.13ドル台前半で押し目買い興味残る

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続方針でドル買い基調は維持される見通し。米国とトルコの関係悪化でトルコリラ安に対する警戒感は低下していないが、1.13ドル台前半には短期筋などの押し目買いの興味が確認されており、ユーロは1.13ドルを維持する可能性は残されている。

予想レンジ:1.1300ドル-1.1500ドル

■下げ渋り、トルコリラ安を意識したユーロ売りは一巡

先週のユーロ・円は下げ渋り。トルコ中央銀行は「銀行が必要とするあらゆる流動性を供給する」などの声明を発表したが、トルコ危機への警戒は根強く、対円でのユーロ売りは継続した。ただ、17日の欧米市場では新興国通貨安を嫌気したユーロ売りは一巡し、ユーロ・ドルは1.14ドル台を回復。この影響でユーロの対円レートは126円台半ばまで戻す展開となった。取引レンジ:124円91銭-126円99銭。

■底堅い展開か、トルコリラ安への過度な懸念は後退

今週のユーロ・円は底堅い展開か。トルコリラの不安定な値動きが警戒されるものの、通貨安への過度な懸念は後退しており、リスク回避のユーロ売り・円買いは縮小するとみられる。また、米中貿易協議再開で貿易摩擦解消への思惑が広がれば、リスク選好的な円売りが増えるかの性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・23日:8月マークイット製造業PMI(予想:55.3、7月:55.1)

・23日:8月マークイットサービス業PMI(予想:54.5、7月:54.2)

予想レンジ:125円00銭-128円00銭

《MK》

提供:フィスコ

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