国内外の注目経済指標:7月米耐久財受注は減少の可能性

市況
2018年8月18日 16時03分

国内外の注目経済指標:7月米耐久財受注は減少の可能性

8月20日-24日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■22日(水)午後11時発表予定

○(米)7月中古住宅販売件数-予想は545万戸

参考となる6月実績は538万戸(年率換算)で5月実績を0.6ポイント下回った。市場予想は545万戸程度だった。中古住宅市況はやや弱含みとなっているようだが、6月の販売価格の中央値は過去最高を記録しており、この点を考慮すると7月の販売件数は6月実績を上回る可能性がある。

■23日(木)午後6時発表予定

○(欧)マークイット8月ユーロ圏製造業PMI-予想は55.3

参考となる7月改定値は55.1。新規受注指数は6月と同水準。将来の産出を示す指数は62.4で6月の60.7から上昇したが、景気拡大を示唆する数値ではないとみられている。8月については7月改定値をやや上回る可能性があるものの、製造業の各種指数の先高観は後退しつつある。

■24日(金)午前8時30分発表予定

○(日)7月全国消費者物価コア指数-予想は前年比+0.9%

参考となる6月実績は前年同月比+0.8%。上昇は18カ月連続。原油高によるエネルギー価格の上昇によるものだが、エネルギー以外の品目の上昇率は鈍化しつつある。診療代、海外パック旅行費は上昇したが、通信料は下落。7月はエネルギー品目以外の一部の物価上昇率は鈍化が予想されているものの、コアの物価上昇率は6月実績と同水準か上回る可能性がある。

■24日(金)午後9時30分発表予定

○(米)7月耐久財受注-予想は前月比-0.5%

参考となる6月実績は、前月比+0.8%で市場予想を下回った。輸送用機器を除く数字は+0.2%で5月実績を下回った。企業の設備投資を表す民間航空機を除く非国防/除航空機は+0.2%で市場予想をやや下回った。7月については輸送用機器を除く受注は伸び悩む可能性があることから、全体的には前月比マイナスとなる可能性もある。

その他の主な経済指標の発表予定は、23日(木):(独)8月製造業・サービス業・総合PMI、(ユーロ圏)マークイット8月サービス業・総合PMI、(欧)6月ユーロ圏鉱工業生産、(米):マークイット8月製造業・サービス業・総合PMI、24日(金):(独)4-6月期国内総生産改定値。

《MK》

提供:フィスコ

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