コスモ・バイオ Research Memo(5):2018年12月期第2四半期累計の利益は計画超で着地

特集
2018年8月21日 16時55分

■業績動向

1. 2018年12月期第2四半期累計の連結業績概要、利益は計画超で着地

2018年8月3日発表したコスモ・バイオ<3386>の2018年12月期第2四半期累計(1月-6月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.7%増の3,798百万円、営業利益が同13.0%増の233百万円、経常利益が同28.6%減の285百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同30.6%減の183百万円だった。売上高は計画をやや下回ったが、各利益は計画を上回って着地した。

製品分類別の売上高は、研究用試薬が前年同期比4.8%増の2,751百万円(売上構成比72.4%)、機器が同2.7%減の978百万円(同25.7%)、臨床検査薬が同2.1%増の69百万円(同1.8%)だった。平均為替レートは1米ドル=109円(前年同期は1米ドル=113円)だった。

前年同期との比較で見ると、売上面では連結子会社ビーエム機器がやや弱含んだが、同社単体が堅調に推移し、COSMO BIO USA, Inc.の新規連結も寄与して増収だった。売上総利益率は36.6%で前年同期比0.1ポイント低下した。為替は増益要因だったが、大口取引における利益の少ない案件が影響した。ただし販管費が金額ベースで横ばいにとどまり、販管費比率が30.4%で同0.7ポイント低下したため、営業利益は2ケタ増益だった。経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期の営業外収益に計上した投資事業組合運用益141百万円がはく落したため減益だった。なお営業外での為替差益・差損はほとんど発生しなかった。

期初計画(2018年2月14日公表、売上高3,900百万円、営業利益155百万円、経常利益200百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益125百万円)との比較で見ると、売上高は連結子会社ビーエム機器がやや弱含んだ影響や、競合による価格低下の影響などで計画を101百万円下回ったが、利益面では営業利益は78百万円、経常利益は85百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は58百万円、それぞれ上回った。利益性の高い製品・サービスの販売増、販管費の抑制などに加えて、減価償却費が想定を下回ったことや、為替が想定(1米ドル=115円)よりもドル安・円高水準で推移したことも寄与した。

財務の健全性高い

2. 自己資本比率高く、財務の健全性高い

2018年12月期第2四半期末の自己資本比率は79.0%で、2017年12月期末比0.5ポイント上昇した。実質無借金経営であり、財務の健全性は高い。

なお、2018年12月期第2四半期末の流動資産の増加(前期末比182百万円増加)は、現金及び預金の増加、有価証券の減少によるものである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《SF》

提供:フィスコ

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