コスモ・バイオ Research Memo(6):2018年12月期は営業増益予想で上振れの可能性

特集
2018年8月21日 16時56分

■今後の見通し

コスモ・バイオ<3386>の2018年12月期通期の連結業績予想は、2018年2月14日公表の従来予想を据え置いて、売上高が前期比6.1%増の7,500百万円、営業利益が同1.0%増の195百万円、経常利益が同38.4%減の245百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.0%減の150百万円としている。2017年12月期に計上した一時的な営業外収益がはく落して経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は減益予想だが、利益性の高い製品・サービス中心に拡販を推進して増収・営業増益予想である。なお米国子会社COSMO BIO USA, Inc.の連結を開始する。想定為替レートは1米ドル=115円(2017年12月期実績1米ドル=112円)である。

売上面では、2016年12月期に複数の大手仕入先との契約が終了した影響が一巡し、積極的な営業活動、新製品・自社ブランド製品やサービスの拡販などで、2016年12月期の売上高水準への回復を見込んでいる。

コスト面では、想定為替レート1ドル=115円で仕入原価の増加を見込み、積極的なIT関連投資を実施して販管費も増加する見込みだ。2017年10月開設・稼働した札幌事業所については、当面は消耗品などがコスト増加要因の見込みとしている。ただし、利益性の高い製品・サービスの販売増で吸収して、営業利益は増益予想である。

経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、2017年12月期の営業外収益に計上した投資事業組合運用益141百万円、及びNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの助成金収入35百万円がはく落するため、減益予想としている。

なお通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.6%、営業利益119.5%、経常利益116.3%、親会社株主に帰属する当期純利益122.0%である。エンドユーザーにおける予算消化時期の影響で第1四半期(1月-3月)の構成比が高い特性だが、営業利益の進捗率119.5%(第1四半期125.1%、第2四半期-5.6%)は、過去5期平均の84.3%(第1四半期92.5%、第2四半期-8.2%)を大幅に上回っている。為替が想定よりもドル安・円高水準で推移していることも考慮すれば、利益は上振れの可能性が高いだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《SF》

提供:フィスコ

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