前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年8月22日 5時30分

■カプコン <9697>  2,476円 (+59円、+2.4%)

カプコン <9697> が反発。21日、本格スマホミリタリーシミュレーション「BLACK COMMAND」を今秋にも配信すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「BLACK COMMAND」は、プレイヤーがPMC(民間軍事会社)の指揮官となり、最強の部隊を目指す本格ミリタリーシミュレーション。配信決定と同時に、もらえる特典がグレードアップする事前登録キャンペーンもスタートしている。

■デンカ <4061>  3,650円 (+85円、+2.4%)

デンカ <4061> が続伸。WHO(世界保健機関)が20日、欧州地域で今年1~6月のはしか感染者が4万1000人を超え、大流行の兆しがあると発表しており、はしか検査キットを手掛ける同社が関連銘柄として物色されたようだ。なお、はしかはワクチン接種により予防することができるが、武田薬品工業 <4502> 、田辺三菱製薬 <4508> 、第一三共 <4568> などが扱っている。

■沢井製薬 <4555>  5,850円 (+120円、+2.1%)

沢井製薬 <4555> が上伸し年初来高値を更新。同社が14日発表した第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比11%増の73億2000万円と好調だった。米国事業などの伸びが収益を押し上げた。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価を5400円から5900円に引き上げた。同証券では、米国事業の業績上振れを主因に19年3月期の連結営業利益は会社計画240億円に対して255億円(前期比15%増)への増額修正を予想。20年3月期は267億円への増益を見込んでいる。

■昭電工 <4004>  4,935円 (+90円、+1.9%)

昭和電工 <4004> が5日ぶり反発。同社株は8日に発表した18年12月期の業績予想上方修正を受けて9日に490円高に買われる人気となったが、その後の下げがきつく時価は動意前の株価を下回る水準に売られている。ただ、5000円大台を割り込んだことでPERは6倍近辺まで低下、株価指標面の割安感から下値を拾う動きが顕在化している。同社が手掛ける黒鉛電極は、主に電炉鋼生産に使われており需給逼迫感から価格が急騰、収益押し上げに寄与している。「黒鉛電極市況の上昇は昨年後半からの長期トレンド途上にあり、過去の上昇サイクルを当てはめると2020年頃まで続く」(国内中堅証券アナリスト)といわれる。18年12月期は営業利益段階で前期比2.3倍の1700億円見通しに増額されている。

■Jエレベータ <6544>  2,475円 (+45円、+1.9%)

ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証M]が9日ぶり反発。20日、同社が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アインHD <9627>  8,130円 (+100円、+1.3%)

アインホールディングス <9627> が4日ぶりに反発。21日付けの日本経済新聞朝刊で、「ドラッグストア『アインズ&トルペ』で関西圏に出店攻勢をかける」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると19年4月期中に大阪に再進出し、来期までに3店出す方針だという。同社は05年に一度、大阪に進出していたが、その後撤退。今回は再進出となることから、業績への貢献が期待されている。

■新日鉄住金 <5401>  2,243円 (+26.5円、+1.2%)

新日鐵住金 <5401> が反発、全般軟調相場のなかで強さを発揮。鋼材市況が好転するなか足もとの業績は上向き。自動車向けや産業機械向けに鉄鋼需要が旺盛で、18年4-6月期は連結最終利益が前年同期比35%増の963億5400万円と3割強の伸びを示した。貿易摩擦による影響も限定的なものにとどまっている。21日は売買代金も増勢にあり、目先機関投資家などによるポジションを高める動きが出たようだ。

■塩野義 <4507>  6,211円 (+62円、+1.0%)

塩野義製薬 <4507> が反発。21日午後0時30分ごろ、資本参加している英ヴィーブ・ヘルスケア社が、長期作用型注射剤カボテグラビル(ヴィーブ社)と長期作用型注射剤リルピビリン(ヤンセン・セラピューティクス社)の2剤レジメンについて、既存の1日1回の3剤経口レジメンでウイルス抑制が達成されているHIV感染患者を対象とした、有効性および安全性を評価する第3相臨床試験(ATLAS試験)で良好な結果が得られたと発表しており、これを好感した買いが入った。

■東京エレクトロン <8035>  18,260円 (+175円、+1.0%)

東京エレクトロン <8035> が3日ぶりに反発。半導体需要は世界的に旺盛でメーカーの設備投資意欲を掻き立てているが、この好収益環境を享受している製造装置関連株は、日米ともに好調な業績とは裏腹に株価は弱い動きを示すものが多くなっている。米国では世界トップの半導体製造装置メーカーであるアプライドマテリアルズが市場予想を上回る決算を発表したにもかかわらず、先行き見通しに慎重だったことから大きく売り込まれており、同社株などもその影響を受け8月相場で軟調な展開を余儀なくされている。ただ、21日は寄り付き早々1万7865円まで値を下げ、7月5日につけた年初来安値1万7520円を視界に捉えたところで、目先突っ込み警戒感から空売り筋の買い戻しを誘い、プラス圏に切り返している。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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