話題株ピックアップ【夕刊】(2):レオパレス、ローム、三井化学
■レオパレス21 <8848> 598円 +20 円 (+3.5%) 本日終値
レオパレス21<8848>が3日続伸。24日に提出された大量保有報告書で、英国の投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントが5.02%の株式を保有する大株主として登場したことが注目された。保有目的は純投資としている。
■ローム <6963> 9,590円 +320 円 (+3.5%) 本日終値
ローム<6963>が続伸。きょう付けの日刊工業新聞で「2021年3月期までの3年間に、車載やIoT(モノのインターネット)、産業機械向け半導体などの生産設備へ総額約2400億円を投じる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、次世代の炭化ケイ素(SiC)などを採用した高効率のパワー半導体を中心に生産設備を整える。自動車の電動化や産業用ロボットなどの普及に伴い、モーターの駆動をはじめ電力の制御や供給に欠かせないデバイスであることから、これらを強化する方針だという。
■ファンコミ <2461> 665円 +19 円 (+2.9%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>が5日続伸。前週末24日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を150万株(発行済み株数の1.95%)、または8億円としており、取得期間は8月31日から10月31日まで。機動的な資本政策の遂行と株主へより一層の利益還元を図るためとしている。
■デジハHD <3676> 1,440円 +40 円 (+2.9%) 本日終値
デジタルハーツホールディングス<3676>が反発。24日の取引終了後、ソフトウェアテストをメインとした品質向上支援サービスを提供するバルテス(大阪市中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。両社は今年5月、資本・業務提携することで基本合意し、協議を進めてきたが、資本提携においては一部合意に至らなかった点もあったため、両社のリソース・技術的な相互補完を目指した業務提携することになったという。今回の提携を通じて、デジタルハーツが有する豊富なテスター人材と、バルテスの持つ高品質な教育プログラムという、それぞれの強みを最大限に生かすほか、テスト設計からテスト実施までを含む大規模なシステムテスト案件や、専門性が高く複雑なテスト案件などで共同プロジェクトの受注を図るとしている。
■三井化学 <4183> 2,867円 +62 円 (+2.2%) 本日終値
三井化学<4183>が反発。前週末24日、自動車向け材料2製品の生産能力を増強すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、生産能力の増強を発表したのは、高性能炭化水素系合成油「ルーカント」と高機能エラストマー「タフマー」。「ルーカント」は市原工場(千葉県市原市)に年2万トンの生産設備を新設。「タフマー」はシンガポール子会社の生産能力を年20万トンから22万5000トンに引き上げるという。同社では2025年を目指した長期経営計画で、モビリティを成長3領域の1つに位置付けていることから、その一環として今回の生産能力増強を図る方針のようだ。
■ジェイテクト <6473> 1,510円 +32 円 (+2.2%) 本日終値
ジェイテクト<6473>やデンソー<6902>、アイシン精機<7259>などが堅調。25日付の日本経済新聞朝刊で、「トヨタ自動車のグループ4社が共同で自動運転の中核技術の外販に乗り出す」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、前述の3社に加えて、アイシン子会社でブレーキ事業を手掛けるアドヴィックス(愛知県刈谷市)の4社で年内にも新会社を設立。自動運転車の中核となる制御システムを開発して、世界の大手メーカーや新興企業に販売するとしている。
■東京エレクトロン <8035> 19,145円 +380 円 (+2.0%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開。ここ米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体関連株の戻り足が顕著で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も前週末まで4日続伸となり25日移動平均線を上回るなど上昇基調が鮮明だ。東京市場でも25日移動平均線より下に位置する東エレクなどの関連銘柄は、相対的な出遅れ感から海外投資家を中心にリターンリバーサル狙いの買いが流入した。
■横河電機 <6841> 2,214円 +44 円 (+2.0%) 本日終値
横河電機<6841>が続伸。前週末24日の取引終了後、ノルウェーの子会社が、同国の石油開発企業エクイノール社向けに高機能のケミカルインジェクションメータリングバルブ「フルイドコム」59台を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回受注した「フルイドコム」は、北海の大型油田であるヨハン スヴェルドラップ油田と、バレンツ海の油田ヨハン カスバーグで使用される予定で、それぞれのプロジェクトのケミカル・インジェクション・パッケージ・サプライヤから受注したという。なお、ともに22年に稼働する予定としている。
■JXTG <5020> 793.1円 +15.5 円 (+2.0%) 本日終値
JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>など石油株が上昇。ここ原油市況が急速に水準を切り上げており、米国でもシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株に買いが集まっている。前週末のWTI原油先物価格は89セント高の1バレル=68ドル72セントと約3週間ぶりの高値圏に浮上、東京市場でも原油市況の上昇と株価連動性の高い石油元売りセクターに買いを誘導した。
株探ニュース