話題株ピックアップ【昼刊】:ジャスト、オハラ、新日鉄住金

注目
2018年9月18日 11時39分

■ジャストシステム <4686>  2,357円  +400 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ジャストシステム <4686> がストップ高。14日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比47.5%増の21.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。同社は「一太郎」「ATOK」といった文書作成ソフトの販売をはじめ、法人向けデータ分析や営業支援クラウドサービス、小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」を展開する。4-6月期は高機能で付加価値の高い新商品・サービスの提供に注力し、26.9%の大幅増収を達成。売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を更新した。

■ラクト・ジャパン <3139>  7,540円  +950 円 (+14.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

ラクト・ジャパン<3139>が大幅高。SMBC日興証券は14日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は9000円とした。同社は、輸入乳原料の取扱量でマーケットシェア3割を有するトップの専門商社。チーズをはじめとする乳製品需要が高まるなか、国内生乳生産量は減少を続けている。同社は乳原料専門の輸入商社として、国内生産では補えない乳製品需要の受け皿となっている。世界的にも乳原料の需給がひっ迫するなか、多様なサプライヤーと強い関係を構築している同社は「日本に乳製品を安定的に供給できる、なくてはならない会社」と同証券では指摘している。

■UUUM <3990>  9,320円  +850 円 (+10.0%)  11:30現在

UUUM<3990>が大幅続伸し上場来高値を更新している。14日の取引終了後、9月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としているという。同時に、インスタグラム特化型のインフルエンサーマーケティングプラットフォームである「influencer One」の運営を行うレモネード(東京都港区)の全株式を10月22日付で取得したうえで、11月1日付で吸収合併すると発表した。合併によりクリエイターの裾野をさらに広げるのが狙い。なお、株式取得金額は概算で5億200万円としている。

■オハラ <5218>  3,265円  +286 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

オハラ <5218> が急伸。14日大引け後、18年10月期の連結経常利益を従来予想の29億円→38億円に31.0%上方修正。増益率が29.3%増→69.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。半導体露光装置向け高均質ガラスや耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」が好調なうえ、高性能光学機器向け新製品、レンズ加工品の販売も伸びることが寄与。設備稼働率の向上や円安による為替差益なども上振れに貢献する。

■UKCホールディングス <3156>  2,663円  +223 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

半導体商社のUKCホールディングス <3156> が3連騰し、年初来高値を更新した。14日大引け後、電子部品商社のバイテックホールディングス <9957> と来年4月に経営統合すると発表しており、これを好材料視する買いが向かった。同社がバイテックHを吸収合併する形で、バイテックH株式1株に対して同社株式1株を割り当てる。経営統合に伴い、来年4月1日に商号を「レスターホールディングス」に変更する。シナジー創出を通じて、国内業界トップクラスの事業規模を確立し、経営効率化や高付加価値サービスの拡大を目指す。なお、バイテックHは来年3月27日に上場廃止となる予定だ。同日、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の16.5億円→23億円に39.4%上方修正。減益率が34.5%減→8.7%減に縮小する見通しとなったことも好感された。貸倒引当金戻入額が想定を上回ることに加え、円安進行で為替差益が増加することも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、上期配当を従来計画の37.5円→62.5円(前年同期は30円)に大幅増額修正。年間配当は100円となり、前営業日終値ベースの配当利回りは4.1%に上昇したことも支援材料となった。

■エニグモ <3665>  1,669円  +69 円 (+4.3%)  11:30現在

エニグモ <3665> [東証M]が大幅高。14日大引け後に発表した19年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)が前年同期連結比39.8%増の9.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ソーシャル通販サイト「BUYMA(バイマ)」の会員数が拡大し、手数料収入が大きく伸びたことが寄与。新マーケティング施策が奏功し、バイマのアクティブ会員数、平均購入回数、リピート率が向上した。通期計画の17.4億円に対する進捗率は53.8%に達した。

■新日鐵住金 <5401>  2,241.5円  +63.5 円 (+2.9%)  11:30現在

新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が強い動きで目を引く。世界的な鉄鋼価格の上昇がグローバルに鉄鋼会社の収益改善に寄与している。また、中国やインドなどアジア新興国のインフラ投資拡大も追い風材料。日本では新日鉄住金を筆頭に厚鋼板やステンレスなどニッケル系鋼板の価格引き上げに動いており、数量増プラス利益採算の改善効果が業績拡大を後押ししている。鉄鋼セクターの株価は相対的に出遅れ感が強くリターンリバーサル狙いの買いも入りやすい。

■プロトコーポレーション <4298>  1,625円  +46 円 (+2.9%)  11:30現在

プロトコーポレーション <4298> [JQ]が反発。14日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の17.4億円→23.4億円に34.0%上方修正。従来の10.4%減益予想から一転して20.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。中古車輸出や新車ディーラー向け営業支援ツールの販売が想定を上回ることが寄与。生産性向上による人件費や販管費の減少なども利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の41.2億円(前期は37.3億円)を据え置いた。

■花王 <4452>  9,139円  +254 円 (+2.9%)  11:30現在

花王<4452>が続伸で未踏の9000円大台乗せを果たし、連日の上場来高値更新と気を吐いている。同社は、紙おむつ「メリーズ」を世界展開しており、特に最大の消費国である中国でシェア拡大が顕著でこれを評価する動き。また、化粧品類も中国市場の開拓に成功し利益率も向上している。PERにやや割高感はあるものの20%近い高ROEは評価材料で、8月下旬を境に機関投資家とみられる継続的な買いが流入するなか、上値追い態勢を鮮明化させている。

■ラクス <3923>  2,281円  +58 円 (+2.6%)  11:30現在

ラクス<3923>が続伸している。14日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高が前年同月比40%増となり、高成長が続いていることが好感されている。Webデータベースシステム「働くDB」の累計導入社数が1000社を超え堅調に推移していることに加えて、成長牽引役である「楽楽清算」が同60.7%増と大幅増となったことが寄与している。

■アニコムHD <8715>  3,600円  +60 円 (+1.7%)  11:30現在

アニコム ホールディングス<8715>は続伸している。14日の取引終了後に発表した8月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万2761件(前年同月比6.5%増)となり、引き続き新規契約件数が増加基調にあるほか、保有契約件数も72万4409件(前月比0.7%増)と順調に積み上がっており、業績への貢献を期待した買いが入っている。

■武田薬品工業 <4502>  4,716円  +31 円 (+0.7%)  11:30現在

武田薬品工業<4502>が商い急増で3連騰、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から5000円大台復帰に向け戻り足を強めている。同社は前週末にアイルランド製薬大手のシャイアーの買収について、中国当局から独占禁止法上問題はなく、同国で承認を得たことを発表、これが株価にプラスに働いている。同社は今回の中国での承認に先立って米国で既に承認を得ており、世界展開への布石を順次進めている。

■イオンファンタジー <4343>  3,565円  -255 円 (-6.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

14日に発表した「8月既存店売上高は4.2%減」が売り材料。8月既存店売上高は前年同月比4.2%減と2ヵ月連続で前年割れとなった。

■村田製作所 <6981>  17,470円  -205 円 (-1.2%)  11:30現在

村田製作所<6981>、TDK<6762>など電子部品株が反落。前日の米国株市場ではトランプ米政権の対中制裁関税の発表観測を受けアップルが約2.7%安と売り込まれ全体指数を押し下げた。アップルは12日の新製品発表会で披露した新型iPhoneの予約状況が昨年実績を下回るとの報道も売りを助長した形だが、この流れを引き継ぎ東京市場でもアップルのサプライヤーズリストに指定されている電子部品メーカーに売り圧力が顕在化した。

■TATERU <1435>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在

TATERU<1435>はストップ高と急反発。従業員が建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが問題となっていたが、同社は前週末14日に再発防止策を発表しており、この日はいったん買い戻しが優勢となっている様子だ。株価は不正発覚前の8月31日の終値(1606円)からの13日安値327円まで下落率は約80%に達していたが、この日はリバウンド狙いの買いが流入している。

●ストップ高銘柄

TATERU <1435>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

文教堂GHD <9978>  320円  -80 円 (-20.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

明豊エンタープライズ <8927>  453円  -100 円 (-18.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

トレンダーズ <6069>  2,405円  -500 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、3銘柄

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