話題株ピックアップ【昼刊】:コマツ、第一生命HD、ソフトバンク

注目
2018年9月19日 11時41分

■小松精練 <3580>  1,071円  +82 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

合成繊維メーカーの小松精練 <3580> が3連騰。18日に放送されたテレビ東京系 経済ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」で同社が紹介されたことが刺激材料となった。番組では「地震に負けない!革新技術」をテーマとし、耐震補強材として注目を集めている同社の熱可塑性炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」が取り上げられた。「カボコーマ・ストランドロッド」は先端素材の炭素繊維を芯地に使用し、外層を合成繊維や無機繊維でカバーリングしたもの。世界的建築家も注目している紹介され、建築市場における利用拡大を期待する買いが向かったようだ。

■コマツ <6301>  3,316円  +153 円 (+4.8%)  11:30現在

コマツ<6301>がマドを開けて4連騰、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現に加え、株価は中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を上回ってきたことで、トレンド転換を印象づけている。米中貿易摩擦問題の余波で8月以降は調整局面を強いられていたが、トランプ米政権による対中追加関税第3弾の発動決定で目先悪材料出尽くしとの見方が強まった。前日は中国・上海株市場も1.8%高と急反発しており、目先空売りの買い戻しとリターンリバーサル狙いの買いが厚みを増している。

■第一生命HD <8750>  2,310.5円  +102 円 (+4.6%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>が一時5%を超える大幅高、T&Dホールディングス<8795>もマドを開けて約1カ月半ぶりに1800円台まで上値を伸ばすなど、生保株が物色人気となっている。米長期金利が上昇傾向を強め、前日の米10年債利回りは3%台を超え4カ月ぶりの水準に達したほか、超長期債である米30年債利回りも大幅上昇で3.20%台まで水準を切り上げている。これは2014年7月以来、実に4年2カ月ぶりとなる。長期運用を行う大手生保にとって米国事業での運用利ザヤ拡大への期待が高まっている。また、国内に目を向けても10年債利回りが0.120%と1カ月半ぶりの高水準。きょうの日銀金融政策決定会合の結果はあまり注目されていないものの、金利上昇傾向にあるなか、収益環境が改善傾向にあることが意識されている。

■三井不動産 <8801>  2,638.5円  +87 円 (+3.4%)  11:30現在

三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>といった不動産株が高い。国土交通省が18日発表した18年7月1日時点の基準地価が、前年比で27年ぶりに上昇に転じたことが好感された。訪日外国人客(インバウンド)需要にも乗り、店舗やホテルなどの立つ商業地が上昇した。住宅地はマイナス幅が縮小した。今後の見通しに関して、大手証券では「底堅い景気動向やインバウンド需要、低金利環境の継続などを背景に、三大都市圏を中心に全国的な地価は上昇基調で推移する」と予想している。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,010円  +300 円 (+2.8%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い反発、再度1万1000円台に歩を進めている。全体相場は日経平均2万3000円ライン突破から一気に上げ足を強めてきた。市場では「直近、クレディスイスやゴールドマン・サックスのロングポジションが際立っていた。この両者の買い仕掛けで、2万3000円近辺で空売り玉を抱えていた個人やファンド筋の踏み上げを誘発、全体指数を押し上げる格好となっている。その象徴が前週来のファーストリテイリング<9983>やソフトバンクの動き」(国内ネット証券大手)という。ソフトバンクについては「今日は店内で個人投資家は売り越しているものの、先物絡みで海外筋の買いが株高に反映されている」(同)という。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,375円  +25 円 (+1.9%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>が7連騰、JXTGホールディングス<5020>は6連騰と気を吐いている。ここ原油市況が再び強含んでおり、前日のWTI原油先物価格は94セント高と大きく水準を切り上げ、1バレル=69ドル85セントまで上昇した。これを受けて前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われ、NYダウを押し上げる格好となった。この流れを引き継ぎ東京市場でも原油価格上昇と株価連動性の高い銘柄群に物色の矛先が向いている。

■三菱UFJ <8306>  704.5円  +12.1 円 (+1.8%)  11:30現在

銀行株が軒並み高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンク株や、静岡銀行<8355>や七十七銀行<8341>、千葉銀行<8331>などの地銀株がそろって値を上げている。18日の米10年債利回りは前日比0.06%高い3.05%と約4カ月ぶりの水準に上昇した。これを受け、銀行株には長短金利の利ザヤ拡大による業績好転を期待した買いが流入している。また、日経平均株価が連日の大幅高となるなか、TOPIXの出遅れ感が指摘されている。時価総額が大きい銀行株はTOPIXでのウエートが高く、TOPIXの出遅れ修正期待が高まるとともに銀行株への注目度が高まっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,055円  +95 円 (+1.4%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が買い優勢の展開となっている。米長期金利が上昇傾向にあり、前日に米10年債利回りは3%台を上回り4カ月ぶりの高さとなったことから外国為替市場でドル買いの動きが強まった。ドル・円相場は足もと1ドル=112円台30銭前後まで円安が進行、輸出株に追い風となっているが、為替感応度の特に高い自動車セクターには有利な材料となっている。米国との通商問題に対する懸念はくすぶるものの、9月に入ってからの調整である程度織り込みが進んでいる面もある。トヨタの19年3月期通期の想定為替レートは1ドル=106円、ホンダは107円で、いずれも輸出採算の改善期待が株高に反映されている。

■ニトリホールディングス <9843>  16,885円  +115 円 (+0.7%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年3~8月期の連結営業利益は前年同期比1割増の540億円強だったようだ」と報じられており、会社側の従来予想529億円を上回り、上期として2年ぶりに最高益を更新するとの観測が好材料視されている。記事によると、冷感寝具の「Nクール」シリーズなどの家具や生活雑貨が好調だったほか、製造や物流段階のコストを抑えたことも寄与したという。なお、決算発表は26日を予定している。

■日本電信電話 <9432>  5,169円  +21 円 (+0.4%)  11:30現在

18日、日本電信電話 <9432> が発行済み株式数の6.96%にあたる1億4600万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月26日。

■そーせいグループ <4565>  1,424円  -400 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

18日に発表した「『HTL0018318』の臨床開発を中断」が売り材料。サルを対象にした長期毒性試験で予期しない毒性所見が見出されたため、その詳細を把握するまで、ムスカリンM1作動薬「HTL0018318」の臨床開発を自主的に中断することを決定。

■ソフトウェア・サービス <3733>  9,330円  -720 円 (-7.2%)  11:30現在

18日に発表した「8月受注高は44.8%減」が売り材料。8月受注高は前年同月比44.8%減と2ヵ月連続で前年割れとなった。

■伊藤米久HD <2296>  746円  -28 円 (-3.6%)  11:30現在

伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が反落し年初来安値を更新。18日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を230億円から200億円(前期比7.2%減)へ、純利益を165億円から140億円(同11.3%減)へ下方修正したことが嫌気されている。売上高は8500億円(同2.2%増)で据え置いたが、加工食品事業で生産および物流コストが上昇していることや、食肉事業で国内事業における相場下落や飼料価格の上昇、海外事業における調達コストの上昇や米国市況の伸び悩みがあったことが要因としている。

■ランドビジネス <8944>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

18日、ランドビジネス <8944> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.58%にあたる165万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月19日から19年9月18日まで。

●ストップ高銘柄

夢みつけ隊 <2673>  214円  +50 円 (+30.5%) ストップ高   11:30現在

テクノマセマティカル <3787>  1,416円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   11:30現在

アサヒ衛陶 <5341>  1,728円  +300 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

TATERU <1435>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

そーせいグループ <4565>  1,424円  -400 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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