ビューティ花壇 Research Memo(7):積極的な営業拠点展開や物流網の構築などにも取り組む

特集
2018年9月19日 16時27分

■ビューティ花壇<3041>の主な活動実績

1. 生花祭壇事業

中期経営計画に基づき、新規出店による売上拡大と顧客接点機会の増大を追求しているが、2018年6月期においては、2017年10月に海老名営業所を開設した。関東エリアにおける顧客先へのリードタイム短縮による利益率の向上と地域シェア拡大に狙いがある。その結果、売上高が前期比22百万円増、営業利益の改善効果が同53百万円増と著しい成果につなげることができた。また、直近においても、2018年6月に高松支店、2018年7月に築後営業所(福岡県)、2018年8月に中巨摩営業所(山梨県)と立て続けに出店するとともに、2018年10月にも関東エリアへの新規営業所開設を予定している。今後も既存拠点エリア内のほか、その他エリアへも積極的な拠点展開に取り組む構えである。

2. 生花卸売事業

前述のとおり、物流体系改革(取引内容の見直し等)が一巡した一方、今後に向けても生産地の新規開拓や物流効率化(グループシナジーの創出)にも取り組んだ。特に、東南アジアを中心とした生産地の新規開拓については、産地視察やトライアル入荷の実施等を通じて、ベトナム・マレーシア・タイ・中国産における新規取扱いの拡大を図った。また、物流効率化については、福岡をベースとした輸入を開始するなど、同社の新規拠点展開に沿った仕入れ・物流網の構築を推進している。

■業績見通し

2019年6月期は積極的な新規出店等により増収増益を見込む

2019年6月期の業績予想について同社は、売上高を前期比8.7%増の6,110百万円、営業利益を同7.0%増の179百万円、経常利益を同0.5%増の167百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同46.3%増の112百万円と増収増益を見込んでいる。

売上高は、すべての事業が伸長する計画となっている。特に、主力の「生花祭壇事業」が積極的な拠点展開等により順調に拡大するとともに、回復基調にある「生花卸売事業」もフューネラル主要品目の取扱拡大や生産地の新規開拓等により伸長する見通しである。また、「ブライダル装花事業」についても、前期に実施した種まき効果の顕在化により業績回復を見込んでいる。「その他の事業」は、前期に開始した葬儀関連の飲食事業(セレモニーサービス)等が増収に寄与する想定のようだ。

利益面でも、増収により増益を確保するものの、新規出店等に伴う初期費用(先行費用)等により利益率は若干低下する想定となっている。

弊社では、主力の「生花祭壇事業」が好調に推移していること、「生花卸売事業」が回復基調にあることから、同社の業績予想の達成は十分可能であると評価している。一方、増収率に比べて増益率がやや緩やかなところには若干物足りなさを感じるものの、まずは規模拡大を優先し、先行費用を投入する戦略には、2020年6月期以降の成長加速やそれに伴うスケールメリットの享受に向けて、合理性があるものと評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《SF》

提供:フィスコ

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