20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは251ドル高、投資家のリスク選好姿勢が改善

市況
2018年9月21日 7時45分

■NY株式:NYダウは251ドル高、投資家のリスク選好姿勢が改善

米国株式相場は上昇。ダウ平均は251.22ドル高の26656.98、ナスダックは78.19ポイント高の8028.23で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数が予想を上振れるなど、米経済の堅調さが示され、買いが先行。米中貿易摩擦の懸念後退により投資家心理がやや改善したことから、終日上昇となった。S&P500及びダウは史上最高値を更新した。セクター別ではエネルギーを除いて全面高となり、特に家庭用品・パーソナル用品やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。

多国籍鉱山企業のリオ・ティント(RIO)は、32億ドル規模の自社株買い計画を発表し上昇。建設機械のキャタピラー(CAT)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、同社の音声認識型アシスタント機能「Alexa」を搭載した家庭用デバイス「Echo」の新型を発表し買われた。新型「iPhoneXS/XS Max」の発売を明日に控えるアップル(AAPL)も堅調推移。一方で、カナダの医療用大麻のティルレイ(TLRY)は、カリフォルニア州に医療用大麻を持ち込む計画を米麻薬取締局(DEA)が承認するなど、7月の上場以来急騰していたが大幅下落となった。

マーケット終了後に半導体メモリのマイクロン・テクノロジー(MU)が発表した6-8月期決算は、売上高、1株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:良好な米経済指標を意識してリスク選好の円売り強まる

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円04銭から112円58銭まで上昇し112円50銭で引けた。米国9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を上回ったほか、米先週分新規失業保険申請件数が49年ぶり低水準となるなど、追加利上げを正当化する結果に、米国10年債利回りは4カ月ぶり高水準に達し、ドル買いが強まった。また、米中貿易摩擦懸念が緩和、新興諸国通貨安が一服したほか、自民党総裁選での安倍首相の連続3選で、アベノミクスが継続するとの見方から円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1739ドルから1.1785ドルまで上昇して1.1777ドルで引けた。バイトマン独連銀総裁の発言「ECBは金融緩和政策のリスクを無視すべきでない」でユーロのショートカバーに拍車がかかった。ユーロ・円は、131円71銭から132円52銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3298ドルまで上昇後、1.3227ドルまで反落した。英国の小売り売上高の増加を受け、金利先高感に伴うポンド買いが再燃。ドル・スイスは、0.9626フランまで上昇後、0.9589フランまで下落した。

■NY原油:小幅安で70.80ドル、トランプ米大統領が原油高を批判

NY原油先物10月限は小幅安(NYMEX原油10月限終値:70.80 ↓0.32)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.32ドルの70.80ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時70.73ドルまで売られた。トランプ米大統領が原油価格の引き下げを要求している(ツイッターへの投稿)ことや、ロシアの原油生産はソ連解体以降では最高水準になるとの見方が上値を抑えた。ただ、供給不安はくすぶっていることや欧米株高を意識して押し目買いも散見された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.19ドル +0.19ドル(+0.61%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.88ドル +0.78ドル(+1.59%)

ゴールドマン・サックス(GS)237.40ドル +1.82ドル(+0.77%)

インテル(INTC) 47.20ドル +1.05ドル(+2.28%)

アップル(AAPL) 220.03ドル +1.66ドル(+0.76%)

アルファベット(GOOG) 1186.87ドル +15.78ドル(+1.35%)

フェイスブック(FB) 166.02ドル +2.96ドル(+1.82%)

キャタピラー(CAT) 156.00ドル +3.24ドル(+2.12%)

アルコア(AA) 42.93ドル +0.30ドル(+0.70%)

ウォルマート(WMT) 95.75ドル +0.51ドル(+0.54%)

スプリント(S) 6.44ドル +0.08ドル(+1.26%)

《HT》

提供:フィスコ

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