話題株ピックアップ【昼刊】:スルガ銀、神戸物産、コマツ

注目
2018年9月21日 11時38分

■スルガ銀行 <8358>  572円  +52 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

スルガ銀行<8358>が大幅高で底値離脱の動き。シェアハウス投資に絡む不正融資問題で株価を急落させ、1000円前後から9月14日には478円の安値に売り込まれた。ただ、足もとはリバウンド狙いの買いに厚みが加わってきた。信用取組は直近の信用倍率が0.81倍と売り長で、全体相場のセンチメント改善も買い戻しを誘発している。

■エムティジェネックス <9820>  40,450円  +3,300 円 (+8.9%)  11:30現在

エムティジェネックス<9820>の上昇が異彩を放っている。同社は森トラスト傘下の住宅リニューアル関連商社で、光通信<9435>なども大株主に入っている。19年3月期は営業利益段階で前期比12.7%減の2億2000万円を計画しているが、第1四半期(18年4~6月期)時点で営業利益は6800万円と前年同期を3割上回り、対通期進捗率も30%を超えている。もっとも株価はファンダメンタルズとはかけ離れた需給相場の様相を呈しており、初動時の2000円台前半から2カ月半で既に17倍強に大化けしている。

■クスリアオキ <3549>  8,750円  +700 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

クスリのアオキホールディングス<3549>は大幅反発している。20日の取引終了後に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高617億1200万円(前年同期比13.4%増)、営業利益35億2300万円(同7.6%増)、純利益24億9900万円(同6.6%増)と増収増益となったことが好感されている。ドラッグストアを16店舗出店しドミナント化をさらに推進したことに加えて、ドラッグストア併設調剤薬局を8店舗出店したことが寄与した。また、5店舗の全面改装を実施するなど既存店の活性化に注力したことも貢献した。なお、19年5月期通期業績予想は、売上高2570億円(前期比16.1%増)、営業利益131億2400万円(同10.6%増)、純利益93億円(同5.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■神戸物産 <3038>  6,020円  +380 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

20日、神戸物産 <3038> が10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ジャパンマテリアル <6055>  1,455円  +67 円 (+4.8%)  11:30現在

ジャパンマテリアル <6055> が高い。20日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の64億円→77億円に20.3%上方修正。増益率が7.7%増→29.6%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。半導体工場向け供給配管設計施工の受注が想定より増加することが寄与。特殊ガス販売や半導体製造装置のメンテナンスが伸びることも上振れに貢献する。

■東邦チタニウム <5727>  1,321円  +59 円 (+4.7%)  11:30現在

東邦チタニウム<5727>が続伸、9月中旬を境に一気に上げ足を強め25日移動平均線を大きく上放れてきた。航空機向け中心にスポンジチタンや、半導体材料向け高純度チタンを製造、19年3月期は営業2ケタ増益見通しと好調だ。チタンなどを配合することによる高出力の固体電解質の生産技術を持ち、従来品の5倍以上の高イオン伝導率を有するリチウムイオン透過固体電解質の開発に成功、全固体電池関連株の一角としても注目される。株式需給面からも1300円台は比較的滞留出来高が薄く、値運びが軽くなる可能性もある。

■ソラスト <6197>  1,404円  +48 円 (+3.5%)  11:30現在

ソラスト<6197>が大幅続伸で上場来高値を更新。20日の取引終了後に発表した、8月の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7060人(前年同月比9.8%増)、デイサービス利用者数が7763人(同70.3%増)となり、増加基調の継続を確認できたことが好材料視されている。なお入居率は、グループホームが98.7%(前年同月98.0%)、有料老人ホームが94.6%(同97.3%)、サービス付き高齢者向け住宅95.5%(同94.7%)といずれも高水準で推移している。

■古河電気工業 <5801>  3,890円  +125 円 (+3.3%)  11:30現在

古河電気工業<5801>が6連騰と上値指向を鮮明にしている。今年春先から株価は一貫して調整色を強めていたが、きょうは3月下旬以降初めて75日移動平均線を上回り、底入れの兆しをみせている。光ファイバーが好調なほか、中国で在庫調整が進む光伝送部品も回復傾向にある。前日に耐熱性に優れた無酸素銅条「GOFC」の増産体制を整えたことを発表、これも足もとの株価を刺激している。

■コマツ <6301>  3,503円  +107 円 (+3.2%)  11:30現在

コマツ<6301>が6連騰。前日の米国株市場ではNYダウが大幅高で約8カ月ぶりに最高値を更新、建機のキャタピラーが2%以上の上昇をみせその牽引役となった。米中貿易摩擦問題に対する行き過ぎた懸念が後退、その象徴株として中国向け売上比率の高いキャタピラーが買われており、この流れを東京市場でも引き継いでいる格好だ。コマツは連騰前の9月12日終値が3000円ちょうどで、きょうの高値まで既に17%近い上昇をみせている。

■IRジャパン <6035>  1,747円  +45 円 (+2.6%)  11:30現在

20日、東証がアイ・アールジャパンホールディングス <6035> [東証2]を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■アルファシステムズ <4719>  2,996円  +68 円 (+2.3%)  11:30現在

20日、アルファシステムズ <4719> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.07%にあたる90万株(金額で26億3520万円)を上限に、21日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■アイネット <9600>  1,975円  +30 円 (+1.5%)  11:30現在

アイネット<9600>が反発している。午前11時ごろ、ネットワーク、オープン系、制御システムの構築を手掛け、西日本に強い事業基盤を有するソフトウェアコントロール(東京都中央区)の全株式を10月26日付で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の買収は、営業・開発基盤の拡充や西日本地区の強化を図るのが狙い。取得金額は非開示で、また、19年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■LINK&M <2170>  1,273円  +19 円 (+1.5%)  11:30現在

リンクアンドモチベーション<2170>が5日続伸、5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現するとともに、75日移動平均線との下方カイ離解消でトレンド転換を印象づけている。同社は20日取引終了後、日本最大級の社員クチコミによる就職・転職向け情報プラットフォーム「Vorkers」を運営するヴォーカーズと資本・業務提携することを発表。これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄

ナガオカ <6239>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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